ロンちゃんに気功をやって下さった群馬のAさん。
物流が止まり人影が消えた小高の馬屋に物資を届けてくれた恩人です。
彼女の大切な友人で九州で犬の保護をしていた人が
癌と闘って力尽きて亡くなりました。
後には数十頭の保護犬が残されました。先月末の事です。
彼女は全財産を人に捨てられ人間不信になった犬達に
ほとんど使い果たしての死でした。
親族達は動物愛護の友人達を悪者にして、力尽きて倒れ病院に
運び込まれた彼女から携帯電話を取り上げて連絡できないようにしてしまいました。
彼女はさぞや犬達を心配しながら息絶えたことでしょう。
その孤独と無念さを思うと聞くだけで胸がしめつけられ痛みます。
そして、親族達は残された犬達については保健所に送るか
安楽死させると言ったそうです。
彼女を支えてきた仲間達が手分けして里親を探したり預け先を
見つけたりしましたが、最後の7頭は人慣れせず難しい犬達だったそうです。
山に捨てられ山犬として生きた年月が長い程、人間にはなかなか心を開きません。
そして、その中の1頭はAさんが里親を見つけて関東へ移動して来ました。
残りの6頭は…これも山犬専門の友人の所へ引き取られました。
多分其処しか行く場所は無かったでしょう。
そして、その方も全身の癌に苦しみ「Aさん痛いよ
痛いよ
」 と
這いずりまわりながらでも数十頭の山犬達の世話をしている人です。
その方も既にほとんど財産を保護犬達に使いきってしまい、
Aさん達がお米や味噌や缶詰めなどを定期的に支援しているそうです。
Aさんの動物愛護の仲間達の覚悟は半端ではありません。
若く可愛い犬達は里親もつきやすい。
福島の警戒区域の犬達も先ずは純血種から居なくなっていきました。
動物愛護という言葉にマスキングされた闇の世界。
彼女達はそれらに背を向け、捨てられ己の力だけで生きようとして
山犬になった犬達を優先的に保護してきました。
勿論咬まれて怪我は日常で覚悟の上。
里親が付かない事も解った上で「手掛けた犬達は最後の1頭まで
責任をもって犬生を全うしてもらう」というのが信念です。
私はロンちゃん達の命にどこまで寄り添えるのか…
毎月膨大な経費がかかります。
Aさん達の生き様を見ながら考える日々が既に1年9ヶ月続いています。
何時もAさんは私に言います。
「○○さん、大事なのは其処なんだよ
綺麗事じゃないんだ。
言葉でも無い。動物達の命を(己の命尽きる最後まで)守りきる覚悟…
大事なのは其処だけなんだ
」
彼女がガソリンが10リットルしか買えず、誰も放射能への恐怖で
圏内に入らなかった時に2トンの馬の飼料、私達の水や食料、
かき集めたガソリンを届けてくれたからこそ繋がった馬達の命です。
そして犬猫達の救出も出来ました。
勿論他にも沢山の方々のお世話になりましたし今でもお騒がせしてます。
1人1人に恩をお返しする事は出来ません。
受けた恩は、膨大な動物達が悲惨な最後を迎えた圏内から
助けだして頂いた馬達の命を守りきる事しかありません。
私も何とか健康で長生きしなければ‥。
改めて気が引き締まる出来事でした。
そして、関東へ移動した犬にアクシデントが起き…(続く)
