スラムダンク(続き)について本気出して考えてみるブログ -2ページ目

第24話 采配2

試合は第4Q残り5分まで進んでいた。




弥生「一気に差が開いたわね・・・」



中村「なんか、前半東京が勝っていたのが嘘のように思えてきましたよ」




・・・・・・




第4Qに入っても神奈川はインサイドへの執拗な守りは続いていた。


それに対抗しようとして、東京のセンター泉もかなり強く当たっていた。


それによってファールもかさんでいた。


第3Qまでに泉3ファール。 第4Q早々に4つ目のファール。


普通ここで泉を下げるが、泉を下げれば試合を決められてしまうと踏んだ東京はそのまま泉で続行。








これがミスであった。


泉がゴール下でディフェンスをしている所に、高砂がつっかかる。


IH予選で魚住に対して行ったそれと同じ事をした。


これでディフェンスファールを取られて、泉5ファール退場。


東京はここでタイムアウトを使う。







ここからは完全に神奈川のペースへ。


タイムアウトを機に神奈川はメンバー交代。


藤真・高砂に変えて牧・花形を投入、泉のいなくなったインサイドを徹底的に攻める。



牧・流川・仙道・福田・花形


間違いなくオフェンスの最強チーム。


泉のいなくなった東京では止められるはずもなく、じわじわ差を広げられた。


東京も対抗してインサイドを固める。







ここで、高頭が動く、インサイドを固められたと見ると流川・福田に変えて神・三井を即投入。


後半に入ってからここまで3Pはなんと1本も打っていなかった、そこまで徹底してインサイドを攻め続けた。


しかし、ここからは一遍アウトサイド。


内にディフェンスを引き付けておいて、神・三井が期待に応えて3Pを決めまくった。


神が4本、三井が2本。


じわじわ広がっていた点差はあっという間に20点にまで広がった。




・・・・・・・



弥生「それにしても、高頭監督の采配はこれでもかというほど的中したわね」



中村「インサイドからアウトサイドへ、東京のディフェンスはボロボロになってますよ」



弥生「知将と呼ばれる所以ね」



中村「・・!?あっ、また三井君が入れた」




彦一「ア、アンビリーバブルや・・・前半あれだけ苦戦しとったのに」



彦一「やっぱり、神奈川は激戦区なんや。仙道さんを擁しても勝てへんかったのも納得や」




その後も、神奈川は全く手を緩めずに攻め続けた。


中から牧・花形  外から神・三井


仙道はチームプレイに徹していて派手なプレーはしなかったが、その中にもどこかしら華はあった。




試合の流れは変わることのないまま終了を迎えた。



神奈川92ー69東京



神奈川の真の強さが出た試合だった。




つづく