南南西の風が強く吹いた夜のあいだ、

出窓や雨戸などに雨粒が当たる音や

びゅうびゅうと吹きさらす風に合わせ、

どこかのお宅の門が

ときおりガタンと鳴いたりするのが

自分にとっては子守唄でもあり、

自然の威力を感じさせてもくれました。


そんな夕べ、眠るまえに

お水をひと口飲みに台所にいくと

長く使っているにも関わらず、

その設備の十分な豊かさに

あらためて感動して、

ありがたいやら嬉しいやらで

ふと見つけた米粒大の小さな水あかを

おおごめんねさっき気づけなかったよと

すぐに取ってあげたいと

思わずシンクに磨きをかけました。

もう眠るよっていう段に。


そうしたら、これもまた、

あらためて続きで

壁があることや屋根天井があること、

雨風をしのいで就寝できる環境すべてが

ありがたいなとしみじみ思いながら

タオルケットと夏毛布を自分にかけました。


起床して雨戸を開けるとき、

雨水を含んで明らかに重くなった

その手ごたえも嫌いじゃありません。


反面、帰宅するころには

乾いていてほしいなと

細かなことを気にする自分も居て

笑った今朝です。