ガザ虐殺1年
混乱の瀬戸際?
ネタニヤフはガザ虐殺をやめようとしないどころかやりたい放題。
ガザだけで4万2千人(その他地下に埋まっている人1万人)近く
ものパレスチナ人を殺し、ヨルダン川西岸地区でも苛烈な弾圧殺害
を重ねている。危機的な人道状態でこの先どれだけの人が殺されるか
分からない。
国際社会は米政権のイスラエル支持のせいでこの状態を少しも
解決できないでいるし、イスラエル国内での反ネタニヤフのデモも
続いているのだが、ネタニヤフを引き摺り下ろすことは出来ないで
いる。
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ネタニヤフはイラン国内でハマスのトップを暗殺し、またレバノン
ではヒズボラのトップ他指導部の相当数を空爆(地下貫通弾など)
で殺した。
対ヒズボラではポケベル爆弾でのテロ攻撃などに続きレバノンへの
地上攻撃を開始し、首都ベイルートに大規模な空爆を続けている。
この間の一連の流れで目立つのはイスラエルの諜報活動だ。ポケ
ベル爆弾はその典型だし、目標の居場所を探り出して攻撃している。
しかもハマスのトップ、ハニヤの場合は、敵対国イランの首都での
暗殺であるし、ヒズボラのトップ、ナスララの場合は地下の本部を
探り当てて貫通弾で殺している。
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こうしたネタニヤフのやりたい放題を許してメンツ丸潰れのイラン
指導部はイスラエルに対する大規模なミサイル攻撃に踏み切らざるを
得なかった。今回は極超音速ミサイルも使ったといわれイスラエルの
防空網をかいくぐり相当数が基地などに着弾した。しかし人口密集地
などは目標から外したらしく人的被害はでなかった(?)といわれて
いる。即全面戦争になることは避けたかったようだ。
しかしネタニヤフはこれに対してイランの核施設やイラン経済の
生命線、石油施設への攻撃をちらつかせている。
おっちょこちょいのトランプが早速「核施設」を攻撃すべきと
煽っていて、大統領選向けだとしてもそのまさに危ない本質を露わ
にしている。
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ネタニヤフは戦火が中東全域に広がることはむしろ望むところに
違いなく(戦時内閣が続く限り自分の政治生命が延びる)、核施設か
石油施設への攻撃をやるに違いない。
だがそれもあくまで米国の支援あってのもので、同じ狂犬トランプ
の当選のためこれに呼応し、中東の大乱(これは米国現政権がだから
ハリスが不利となる)を引き起こすことを「オクトーバーサプライズ」
として狙うに違いない。
石油施設への攻撃でイランによるホルムズ海峡封鎖などの対抗措置
を引き出し、中東戦争に米国を引き込むことを狙っているのかも知れ
ない。いずれにせよ紛争が世界に広がることになりかねない。
そうなれば日本はまた石油危機だ。
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中東がひどく危ないというばかりではなく、米国大統領選の行くへ
次第(トランプが負ければ)でトランプ派は「内乱」になると警告し
ていて、前回の「議会乱入」に続き実際やりかねない危うさがある。
「シビル・ウォー」(米国最後の日)という映画が今盛んに宣伝され
ている(中身は知らないが表題からトランプ派が警告する「内戦」に
ヒントを得ていることは明らか)。
こうした映画が作られるほど米国の分断は深い。これが露わになる
のも間近だ。米国の「内乱」混乱は世界の大乱に直結することは間違
いない。
習近平、プーチンが踊り上がって喜ぶに違いない。
もしかしたら世界中の大混乱、戦争の瀬戸際に我々は立たされて
いるのかも知れない。