嘘と非道と 2 | 鬼川の日誌

嘘と非道と 2

  嘘まみれの日本 補足

 

 

  ④  嘘まみれという点では原発問題をあげないわけにはいかない。

  7月29日青森県、むつ市は原発(柏崎刈羽)の使用済み核燃料を中間

 貯蔵施設に受け入れることを表明した。

  「核燃料サイクル」(高速増殖炉)なるものが完全に破綻しているわけ

 だから「中間貯蔵」とか「最長50年」(なんと長期!これはそこまで先

 にしないとなんともなりそうもない、実質何も展望はないと表明したに

 等しい)は単なる誤魔化しつまり嘘。よくこんなデタラメで受け入れる

 厚顔さが信じがたい。札束で頬を張りまわされたらしい。

  要するにむつ市は「核のゴミ捨て場」と化すことになるわけだ。

 

  原子力規制委は2日、敦賀原発2号機の再稼働申請を不適合と決めた。

 (直下の活断層を否定できない。)規制委としては原発稼働に不適合と

 するのは初めての判断。

  さすがに活断層だらけの敦賀原発の稼働を認めては「規制委ではなく

 推進委ではないか」という明らかな本質が余りにも露骨に出るので仕方

 なく不適合としたに過ぎないようだ。

  あわよくばこれで推進委という本質をオブラートできるかもしれない

 と願望したに違いない。だから今後の柏崎刈羽原発再稼働などの判断が

 まともなものだと思わせる?ための足慣らしのつもりなのだろう。

 

  ③の補足

  15日で南海トラフ「巨大地震注意」呼びかけなる訳のわからないもの

 が終了(?)したそうだ。

  そもそも地震について、わずか1週間で「かなり危ない?」が「そう

 でもない?」に変わりうるわけもない。

  今回の呼びかけを「巨大地震が起きそうだ」という(予知!)注意と

 受け取った人がかなりの割合でいたようだし、宿のキャンセルとか海水

 浴場の閉鎖、花火大会の中止とか実害だけは出たが、ともかく訳が分か

 らないものだった。

 

  どうみても「南海トラフ地震の発生確率が高い」という防災当局の

 主張が真実であるように印象付けるための操作(ひと騒動を起こす)

 であったとしか言いようがない。

  ただこれに一部の地震学者(「評価検討委員会」の平田会長)が

 乗っかったー「地震学的には数倍高くなった」?(これでは予知と

 とられる!)ー訳で、結局学者(防災予算のおこぼれに預かっている)

 も同じ穴のムジナだな。

 

  2003年に比べ12年には南海トラフ「想定震源域」も二倍に拡大されて

 いるのだそうだ。根拠不明なまま。