嘘と非道と
イスラエルの非道と嘘まみれの日本
10日イスラエルはガザ市で住民の避難場所の学校を空爆し100人以上
を殺した。この1週間で6校もの学校を空爆するなど、イスラエルは
「故意に民間人を殺害している」(エジプト外務省)。
公表された犠牲者は4万人に上り、瓦礫の下に埋もれている人も1万人
を越すといわれている。
しかもガザの飢餓は深刻化するばかり。長期にわたる飢餓にさらされ
ている子供たちは感染症の蔓延に怯え、この後人として生きていけるか
どうかの瀬戸際に立たされている。もはや時間がないにも関わらず、
和平への道は全く閉ざされている。
7月31日にハマスの幹部ハニヤがイランのテヘランで暗殺された。
イスラエル軍はガザ、ハンユニスでの攻撃でハマス軍事部門トップの
デイフを殺害したと1日発表した。
この他ベイルートへの空爆でヒズボラの幹部を殺害しており、ネタニ
ヤフは親イラン組織に「壊滅的打撃を与えた」と成果を誇示した。
イスラエル(米)の諜報・軍事活動にしてやられた(首都でやられた)
イランは面子丸潰れだから何らかの反撃に踏み切らざるを得ない。
緊張が高まっている。
米は中東全域への紛争の拡大を恐れて、「ガザ和平」を条件にイラン
に報復攻撃を思いとどまるよう説得(秘密裏に)しているらしいが、
ネタニヤフを和平に向かわせる手立てを米は持っていない。
しかもネタニヤフにはそのつもりは全くない。戦争をやめることは即
権力を失う(=牢獄行き)ことになるからだ。
* 嘘だらけの日本
「嘘つき百合子」が怪しげな権力の走狗石丸某の活躍?(暗躍)に
助けられて、都知事に再選されたことは嘘まみれ日本の現状を象徴して
いるようだ。
① 1日、PFAS汚染の自治体による住民の血液検査について、環境省は
「かえって不安が増す可能性がある」として否定的な手引き修正案出した。
これは福島原発の津波対策を検討することそのものを、原発に対する
「不安が増す」として否定し、「安全神話」で押し切り、結果被害を甚大
化させた、しかもその責任を一切取ることもなく逃げおおせた原子力
マフィアどもとやり方が全く同じだ。
ただただ深刻な汚染の現状を隠蔽したいがための嘘強弁。
② 79回目の原爆の日。広島市長は式典にイスラエルを招待した。
だが長崎市長は招待しなかったことに対して、欧米が「ロシアとイスラ
エルを同列」視するものだと反発しG7大使は欠席した。
イスラエルによるガザの非人道的な虐殺攻撃が現に目の前で繰り返さ
れ多くの市民が犠牲になっているのに、イスラエルを「平和式典」!に
招待する方がどう見てもおかしいのは明らかだ。
広島市長は「平和」を云々する資格はどこにもない。岸田の「核廃絶」
などもまるでやる気もないただの嘘。
③ 8日、 日向灘沖のかなり大きな地震。能登半島地震ほどの甚大な
被害にはならなかったようだ。
しかし南海トラフ想定震源域の西の端ということで、それっとばかりに
「巨大地震注意」とかが出された。しかし「普段より可能性が高まって
いる」とはどういうことなのか?振り回される側は溜まったものではない。
誰も巨大地震が起きないとは言えないのをいい事に「南海トラフ地震
対策費」の確保がこれでさらに確実だと防災担当側が喜んでいるに過ぎ
ない。
地震予知なんか出来はしない。むしろ他がお留守になるだけの弊害が
能登半島地震で示されたばかり。
そもそも「30年以内に70〜80%」とされる南海トラフ地震の発生確率
そのものが、「科学的事実に反する恐れ」のあるもの(要するにウソ!)
と会議で明記されながら、そのことは結局公表されず、ただ「高い確率」
の方を採用した眉唾ものだと皆さんは知っているのだろうか?
この発生確率に使われた計算式「時間予測モデル」は会議の場で多くの
地震学者が「科学的問題がある」と採用に反対した。
全国基準の単純平均モデルを使うと確率は20%となる。
(2013年、政府の地震調査研究推進本部ー傘下の地震調査委員会)
防災担当の行政側がこうした学者らの反対を押し切った。それは「確率
を下げると『税金を優先的に投入して対策を練る必要はない』と集中砲火
を浴びる」「何かを動かすというときにはまずお金を取らないと動かない。
こんな(確率を下げる)ことを言われたら根底から覆る」と予算を確保す
ることを優先して採用されたものだったのだ。
だから学者たちが反対したことも、「科学的事実に反する」とまで言わ
れたものであることも伏せられたままであった。
さらにこの計算式の根拠とされた「古文書」の解釈に大きな問題がある
ことも「東京新聞」の記者が追及し連載している(22年)。この連載は
のちに本として出版された。
(『南海トラフ地震の真実』小沢慧一記者)
補 嘘つき「科学評論家」
先日竹内薫という科学評論家の『99、9%は仮説』という本を参考に
かつてノーベル賞を受けたという「ロボトミー手術」について検討した。
そのとき感じた「違和感」の正体は同じ著者の『なぜ「科学」はウソを
つくのか』(平成21年ー09年11月出版)という本を読んでるうちに氷解
した。
竹内は原発について「マスコミは『不安』ばかり煽る」という項目で
「チェルノブイリ型の原子炉は、旧ソ連圏における遅れたテクノロジー
の産物であり、現在日本で稼働中の原子炉では、あのような悲惨な事故
が起きる確率はゼロに近い。」と断言するまさに「安全神話」を振りまく
「原発容認派」(自称)だった。「起きる確率はゼロに近い」はずの福島
原発事故(11年3月11日)が現に起こったことで、その嘘が満天下に
晒された赤っ恥評論家だった。
「あのような悲惨な事故」以上の悲惨な事故が現に起こったことにより、
「科学がウソをつく」のではなく、竹内がウソつきであることが既に明瞭
に暴露されていた人間だった。(出版したわずか1年4ヶ月後だ。)
竹内は福島の事故で己の嘘つき本質を自覚したのかは知らないが、
己の言動が犯罪的であったことを突きつけられ蒼白となるくらいの思い
をしただろうか?いや厚顔無恥に開き直ったか?
竹内は「究極のクリーンエネルギーは『核融合』だ」とか「核融合
までの『つなぎ』としての高速増殖炉」とか今や破綻が明白で原子力
マフィア以外は誰も信じないお伽話(まさにウソ)を喧伝する走狗
(それもかなり自覚的な犬)のようだ。
この本は新聞に載せられた評論を集めたものだが、ほとんどが権力
側の「産経新聞」というところにもその本質が明白だ。