一体どうなる?
混迷するばかりか?
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13日にもイスラエルはまたまたガザ南部の都市を攻撃し71人も殺し、
300人近くが負傷したらしい。イスラエルはハマスの軍事部門トップを
標的としたとしている。
こうした攻撃は「ラベンダー」とか「パパはどこ?」などのイスラエル
軍の「AI虐殺システム」で続けられているようだ。ハマスの大物を対象と
した場合、民間人が100人巻き添えとなっても構わないというのがイスラ
エルの虐殺の論理だ。
(Cf 「虐殺システム」5月14日 )
ネタニヤフはハマスとの間接交渉で、停戦後もハマス壊滅のための戦闘
は継続するとする案を出しており、引き続く虐殺攻撃とでハマスとの交渉
を本気でまとめるつもりはどこにも見られない。
自己保身のためにもネタニヤフはあくまで戦闘を続けるしかない。
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プーチンはこのところウクライナ諸都市の民間施設や小児病院などを
意図的に攻撃し、ウクライナ市民の意思を削ごうとしている。いかにも
人非人プーチンにふさわしく激戦地域でのロシア兵の犠牲の拡大を屁と
も思わず戦闘を激化させているようだ。
米大統領選挙でのバイデン陣営の混乱と「もしトラ」の一段の現実化、
EU各国での極右勢力の伸長などに力を得ているに違いない。
その他EU加盟国(リトアニア、ポーランド、チェコなど)で相次いで
いる大規模な火災(不審火)などは、ロシアの情報機関が絡んで引き起
こされているらしい「ハイブリッド攻撃」といわれ、直接的な戦争以外
の謀略的手段でロシアはEU諸国に揺さぶりを仕掛けているらしい。
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トランプとバイデンの討論会でバイデンの耄碌ぶりが露呈して以後、
巻き返しを図ったバイデンだが、次々と耄碌ぶりが上塗りされるばかり。
「ゼレンスキーをプーチンと、ハリスをトランプと」言い間違える?これ
はどうみても頭の回路がコンセンしてない限りあり得ない。
客観的に見ればもはやどうにもならない。しかしバイデンはなかなか
降りようとせず、民主党陣営は混迷を深めるばかり。
こうした中でトランプが集会の最中狙撃された。一瞬トランプの好きな
謀略か?とも思ったが、弾が頭を掠めたようでどうやら本気で狙われた
ようだ。容疑者は射殺されたという。20歳の若者とか?
(タイミングといい、警護の不思議な不備といい、いろんな不審点が挙げ
られている。真相は分からない。)
トランプは元気なようでこの暗殺未遂事件はトランプに一層有利に働
くに違いない。いよいよ「もしトラ」が近づく。
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イギリスの選挙では労働党が圧勝し政権交代が実現した。
他方フランスではEU議会選挙で与党が惨敗、マクロンが一か八かの
賭けに出た下院の総選挙でも極右圧勝かと思われたが、極右政権成立に
危機感を持った著名人達の声や、与党と左派との候補者調整などが奏功
して、左派連合が第一党、与党連合が第二党、極右は第三党となり極右
を失速させることには成功した。
それでも極右が躍進したことには変わりがないし、今後の左派と与党と
の政権調整は難しいことは明らかで、マクロン政権がウクライナ支援策を
含め何も出来ない死に体化しかねない。
イタリアはすでにメローニの極右政権だし、オランダでも極右主導の
政権が誕生したし、EU各国でのその伸長、ニューノーマル化で、極右は
基本「自国第一主義」のトランプと同じだから、フランスの行方次第で
EUの結束はガタガタになりかねない。
これに「もしトラ」が現実化すれば、ウクライナ支援は崩壊しかね
ない。どうみてもプーチンには喜ばしいことが進行している。