無力
国際司法裁判所
24日国際司法裁判所(ICJ)はイスラエルのラファ攻撃の即時停止を命じ
たがこれを強制する力はない。イスラエルはこれに反発、26日には避難民
の集中するラファを大規模に空爆し多数の避難民を虐殺した。
(「パパはどこ?」A Iで発令されたハマス幹部を標的にした空爆のゴー
サインによるものと思われる。こうした攻撃時イスラエル政権は民間人
を大規模に巻き込むー幹部が標的の場合は100人以上でもーことを許可し
ている。例えそれが間違っていても。CF 先のブログ『虐殺システム』)
事実上犠牲者が多数出るのは当然としている一方、イスラエル市民向け
にはネタニヤフはラファ空爆は「悲劇的ミス」?とかいってるらしい。
しかし28日にはラファ中心部へ戦車を送り込んで戦闘を継続し、さらに
多数の避難民の虐殺を続けているのだから許し難い。「ハマス掃討、人質
解放」が口ほどには進んでいないからでもある。
ネタニヤフ政権幹部は掃討作戦は今年一杯続くとか言い出している。
ガザ市民の犠牲は3万6千人を越え、ラファから100万人以上が更なる
避難を強いられている。その避難民には食料も水もない地獄が待っている
だけだ。
バイデン政権はICJの命令に反発しイスラエルに肩入れしているのだから
「ラファ本格侵攻の回避」のお題目は、現に進む本格侵攻をカモフラージュ
する以外のなにものでもない。国際社会はイスラエルによる虐殺を止める
ことが出来ないでいる(特にアラブ諸国のイスラエルに対する反撃がほと
んどないのが今回のガザ紛争の特徴だし、それがイスラエルの攻撃を持続
させている)が、イスラエルの戦時内閣内部でもラファ攻撃の今後や戦後
のパレスチナ国家を巡り軋轢が高まっていることも確かなようだ。
イスラエルの戦時内閣の崩壊に望みをつなぐしかないのだろうか?