3ヶ月 | 鬼川の日誌

3ヶ月

  能登半島地震から3ヶ月

 

 

  能登半島地震から3ヶ月がすぎたが、石川県の避難者はまだ8000人以上、

 珠洲市のほぼ全域他5市長村、約8000戸で断水が続いているうえ、仮設

 住宅はわずか900戸弱、被災し倒壊した家屋の撤去が進まないなど復旧、

 復興が熊本地震後の復興などと比較してもひどく遅れている。

  

  岸田政権は自民党の政治資金(裏金)問題の対応に追われ、安倍派幹部

 の処分(安倍派との権力闘争)で精一杯、その他は何も出来ない状態。

  維新の馳知事はむしろ大阪万博の方に顔が向いていて(何やってる!)

 足元の復旧に力を尽くそうともしない、など政府、自治体の後手後手の

 対応で被災者の苦しみが長引かされている。

 

  この地震で(志賀)原発がダメージを受けるとともに周辺の道路が寸断

 され、住民の家屋も倒壊するなど深刻な打撃を受けた。この惨状から大

 規模地震による原発事故の場合、これまでの避難計画が全く絵に描いた餅

 で役に立ちそうもないとことが露わになった。

 

  しかしとんでもないことに原子力規制庁は避難計画を見直すことを拒ん

 でいる。見直しは日本のすべての原発事故対応に波及せざるをえないから

 であり、更にはこの地震国日本ではどこの原発であれ福島原発事故並みの

 深刻な原発自体の破壊を想定せざるを得ず、原発稼働はありえないことに

 どうしても行きつかざるをえない、これを隠蔽するためである。

  規制庁とは名ばかり原子力マフィアどもの手先で推進庁でしかないこと

 は明白、これは許し難い。

 

  *

 

  ガザ

  イスラエルによるガザ市民虐殺がもう6ヶ月になる。ガザ地区はあら

 ゆる場所に空爆が繰り返され、メチャメチャに破壊し尽くされ市民が殺

 され続けている。

  そうでなくても死者が増え続けているのにネタニヤフは100万人単位の

 避難民でごった返すラファ地上攻撃の構えを崩してない。

 

  イスラエル軍はガザ住民を支援するNGOの人たちも襲撃し殺害してい

 るため、支援物資の搬入が一層困難となり、住民の飢餓がますます深刻化

 している。住民のほとんどが飢え病気になりとりわけ多くの子供達が死ん

 でいる。ネタニヤフはガザ全住民を殺すつもりなのか。

 

  イスラエルではネタニヤフ政権に対する退陣要求の数万人のデモが敢行

 されているのだがネタニヤフを引きずり下ろすまでにはなっていない。

 

  さらにイスラエルはシリアのイラン大使館に対する空爆でイラン革命防

 衛隊の幹部らを殺害した。ネタニヤフは国際的なガザ虐殺に対する批判を

 そらすためにも戦火を中東全域に広げるつもりのようだ。それができるの

 も、米国のイスラエル支援が揺るがないと分かっているからだ。バイデン

 への非難が高まるのは不可避で事態は混迷を深めるばかり。

 

  ウクライナ

  ウクライナではロシアによるミサイルやドローンを使った攻撃がむしろ

 このところ激化している。東部ドンバス地方では人的損耗を考慮しない

 攻撃でロシア軍がジワジワと前進しているといわれている。

  欧米の支援疲れからウクライナ軍には武器弾薬が不足している。

  茶番の「大統領選挙」で圧勝を演出し、国内の反戦運動などを徹底的に

 弾圧してきたプーチンが強気の攻撃を強めている。

 

  (しかしナワリヌイの葬儀には数万の市民が公然と駆けつけたし、動員

 されたロシア兵士の妻たち、母親たちが「プーチ・ダモイ」(我が家へ

 の道)と名付けたネットワークを立ち上げ、夫や恋人、息子を返せと訴え

 ているという。当局の圧力に怯えながらも今や「プーチンの戦争」を公然

 と批判するようになってきているそうだ。)

 

  戦争が長引きウクライナもロシアも兵士不足が課題となっている。

 ウクライナは徴兵年齢を27才から25才に引き下げたし、ロシアは15万人

 を新たに徴兵する大統領令を出した。戦争の行方は全く見えない。