鬼石沢
鬼石沢から畦ヶ丸
沢登りを始めた仲間を連れて西丹沢の鬼石沢に行くことにした。
3人と少ないので新松田駅からバス。大滝橋9:00頃から歩き始める。
大滝沢沿いに登って行く。沢で遊んでいる人たちがいた。
沢を渡りマスキ嵐沢を過ぎて一軒屋避難小屋に10:05頃到着。
沢装備に着替えて入渓。10:35を過ぎていた。10分足らずでF2。
ここは左岸が階段上で快適に登れる。
登ると目の前がF3大滝。ここはフリーという訳にはいかないのでロープ
を出しリードする。水量は少ないがのっけから核心。
滝落口すぐ上にある立木に支点を作りビレイして登ってもらう。
登り終えたところで11:15頃。F3上の釜のキレイな小滝を登ると堰堤が
ある。堰堤は左手から越えられる。11:25頃。
堰堤を越えると今日は特に水流が少ない。キレイな花崗岩の砂粒、ゴーロ
を歩いて11:40頃F4。
見た目もヌルヌルだしホールド少なくちょっと厄介だった。後続が登って
来れないのでロープを出し肩がらみビレイして登ってもらった。
11:50を過ぎていたのでここで昼飯を食べるが、15分も休まなかった
ようだ。
緩いナメ滝が続く廊下のようなところを奥に突き当たると沢はほぼ直角に
左に曲がり、大岩が積み重なったF5(チョックストーン)が現れる。左手
の壁に岩タバコがびっしりと張り付いているが花はまだ咲いてない。大岩の
胎内を潜っても行けるのだが這いずって上がる結構難しい登りになるので
やると泥まみれになる。やめて左岸の小滝を登り巻く。滝上で12:15頃。
先に進むと左岸に合流する、上に堰堤があるヌルヌルの滝を持つ特徴的な
枝沢がある。これを見送り本流を進むと大岩の乗った堰堤。これも左手から
越えて進むと大きな二俣。12:30頃。
この先またいくつかの滝を越えて行くと最奥の堰堤。これは中央部が壊れ
ていてここを越えられる。12:40頃。
少し歩くと次がチョックストーン滝。ここは腕力勝負で乗り越える。左足
の倒木は転がっているのを立て掛けた。
ここも次のチョックストーンも腕力のない人には厳しい。13:00頃。
これを越え二俣(本流左岸に二俣が合流しているから三俣ともいえる)
左手を進むと最後の枯れ滝(チョックストーン)。これは直登可。
越えれば詰めであるがここ数年酷く荒れてきている。19年の台風以来だと
思う。もう一度大雨が降ればこの辺の岩も倒木も流されてしまうだろう。
13:20過ぎに登山道に出た(沢中、およそ2時間50分弱)。
今日は畦ヶ丸山頂を踏むというので少し登り通行の邪魔にならないところ
で着替え兼休憩。山頂までは直ぐだ。
キレイな畦ヶ丸避難小屋を過ぎて山頂に13:45過ぎて着いた。
山頂で写真を撮り合いここではほとんど休まず降り始める。13:50は過ぎ
ていた。大滝橋のバス時刻まで2時間弱。まあそれ程タイトではないと錯覚
してしまったのが失敗だった。
(案内表示によれば大滝橋から畦ヶ丸山頂まで6、2km。)
一軒屋避難小屋まで1時間ほどあればと思っていたが、ステタロー沢に出
てから思いの外時間がかかりあら!これは厳しいことになってきたと分かり
始めた。着いて荷を回収し小屋を出たときで15時過ぎ。もう45分弱しか時間
がなかった。登りで65分強掛かっている。
ギリギリかもしれないが間に合わなくはないと、ここから急ぎ足、小走り
で降る羽目になった。(しかし危ないところもあるから無茶はできない。)
一時少し遅れた人が道を間違えほんの少しだが時間をロスした時はダメか
と諦めかけたが、これを逃すと1時間半近く待たなければならないと、また
頑張る。最後は駆け足でバス停に時刻1分前?に着いた。振り返るとバスが
トンネルから出てくるところだった。
文字通りギリギリセーフだったがこれは疲れた。
そんなわけで降りの写真は一枚もない。
実はO2はこの日まで連続して沢登り計画が流れ、どこの山にも行ってな
かったので長いこと歩いてない。そもそも登れるか足が心配だった。
心掛けたのは大腿四頭筋になるべく負荷をかけない登り方。これが効果
あったのかどうかは分からないが、避難小屋までの登り、沢登り、そして
畦ヶ丸山頂までも、この間歩いてないにしては順調に登れた。
これだけ筋肉を使った後だから降りは問題なかったし、急ぎ足になっても
足がおかしくなることはなかった。それにしても最後の駆け足は疲れた。
久しぶりに凄く運動した気分だな。
仲間の記録です。
時間6:49 距離11、3km 登り942m 降り943m
(歩くペース 0、7〜0、8 速い)
(写真も同行の仲間のをかなりお借りしました。)