夏油高原スキー
夏油高原深雪スキー道場
私は毎年のように山スキー例会に参加するのだが、スキーの基礎技術のレ
ベルアップが滞ったままだから、年毎に深雪に対応するのが難しくなってき
ている。とはいえそんなに深い雪、深いパウダーにそう何回も直面したわけ
ではないのだが。
ろくに滑る技術もないまま深雪に直面した、始めたばかりの頃はともかく
深い雪で転んで抜け出すのに苦労するのは誰でも当たり前で、その事態をそ
れほど厳しいとも思わなかった。もちろん2、3回転んでもがけば相当に疲
れるし消耗するとは実感していた。その後少しはスキーが上達した?かあま
り転ばなくなったとともに「もがき」の体感が遠くなり、今度は体力が衰え
るにつれて、この深雪で転んでもがくイメージがなんとも頭の中で重くのし
かかってくるようになってきたらしい。(明らかに年のせいだな。)
こうなると改めて深雪に直面した時、転ぶまいとするため身体が硬くなり
当たり前のスキー操作自体が数段レベルが落ちてしまい、普通では転ぶこと
もないようなところで転びそうになり、また身体が硬まってしまうという悪
循環に落ち込んでしまう。
これから抜け出すには深雪にもう一度慣れることともかく体感すること、
そして基礎技術の復習しかないようだ。(レベルアップはもはや望むべくも
ない。)
そんな私にはおあつらえ向きの「夏油高原深雪スキー道場」に参加するこ
とが出来た。夏油高原スキー場は初めてだが岩手県で流石に遠いな。新幹線
JR北上駅からスキー場への無料のシャトルバスが出ているがこのバスだけで
丸1時間かかる。
初日は少し遅く着いたためにタイミングが合わず先発隊と一緒に滑る事が
出来ずゲレンデの練習で終わった。
16日はまあまあの天気で前日より樹林帯の雪が少し締まった状態とかで、
深雪に慣れる手始めできた私にはちょうどいい練習場所という感じだった。
はるばる来た甲斐があった。この日は午前中3本、午後2本のツリーラン。
その後基礎スキーの講習会も係りがやってくれた。
(係りの写真をお借りしました。)
1本目のツリーランからゲレンデに出たところ。
2本目は少し下までツリーラン。3本目も同じコース。
午後のツリーラン後基礎スキーの講習会
16日の夕方から雪が激しく降り始め17日は吹雪だった。この雪で樹林
帯のツリーランコースが一旦完全にリセットされたとかいうことで、この日
樹林の中はフカフカのパウダースノーで(ゲレンデもフカフカだった)私に
は経験のないほどの深雪だった。昨日とは全く違いやはりここで転ぶと結構
大変だろうという苦手意識が頭をもたげた。
しかし同行の山姥たちは一斉に滑っていくから何とか着いていく。こうい
うところでは後からだとせっかくのパウダーが山姥たちに踏み荒らされてし
まうので、絶対に前の方あるいは人の踏んでいないところを探して滑る方が
楽しいのは間違いない。
1本目は昨日滑ったところだったが、2本目はかなり難しいコースだった。
大転びして雪に潜り這い出るのに一苦労した人もいたが、私は何とか転ばず
に着いていった。しかし楽しむ余裕はなかった。
3本目は短く昨日も滑ったところでここでは少しフカフカを楽しむ事がで
きた。
一本目の吹雪の樹林帯とゲレンデに出たところ
3本目は第2ゴンドラが止まっていたので、第1ゴンドラから吹雪の中を
移動して滑った。移動するにもホワイトアウトで前の人が見えなくなるほど
の状態だった。ここはいつも風の通り道らしい。
この時も強風でゴンドラがいつ止まってもおかしくないという感じだった
のだが、3本目を降りた時には「間も無く止める」というアナウンスがあっ
たようで、何人かは最後の一本を滑りに行った。よくやるよ。
ゴンドラが止まってしまったこともありほとんどの人はこれで終了した。
今回16日に5本、17日に吹雪の中の3本とツリーランを経験できて、
深雪に慣れるという私の課題は少しは実現できたようで、上達はしないもの
の気持ちがだいぶ軽くなった感じがする。