紅葉狩り | 鬼川の日誌

紅葉狩り

  丹沢の紅葉狩り

 

 

  丹沢近辺の紅葉の便りが届く。鍋割山付近に行ってみることにした。

 ルートはマルガヤ尾根を登り小丸尾根を降る周回ルートを目指す。マルガヤ

 尾根は丹沢登山詳細図には破線ルートで載っている。かなり急な尾根で痩せ

 ていて足を滑らせてはいけないところが数カ所ある。(私はだいぶ前に登っ

 たことはあるが紅葉の頃ではなかった。)

 

  年寄り集団で二俣までの林道歩きが骨なので、勘七ノ沢の場合と同じく、

 県民の森までタクシーで入るつもりだった。しかし26日当日近くの仲間が車

 を出してくれるというのでありがたく乗せてもらった。駐車場にはかなりの

 車が入っていた。ここのカエデも既に紅葉しているし歩き出すともう付近は

 真っ赤だ。

 

    

     

 

  鍋割山への道を辿る。どうやらこの辺りがもう最盛期かというくらい。

    

      

    

 

  本沢を渡ったすぐ先にマルガヤ尾根の取り付きがある。登り始めたのが10

 時頃になった。踏み跡はしっかりしているが歩く人はそう多くはないから少

 し藪っぽい。初めは山腹をジグザグに結構な急登である。これはきつい。

  しばらくは植林帯で紅葉は見られない。しっかり尾根に乗ったかなという

 あたりからカエデが出てくる。まだ青い葉と混ざった状態のものもあるが、

 やはり少し盛りを過ぎたかな?という感じのものが多いようだ。全体に葉が

 かなり落ちているのだろう林がスカスカな感じだ。928mピークに登る道は

 落ち葉でほとんど不明な上これまた結構な急登。登りやすいところを選び適

 当に登っていく。ピークは気持ちのいい陽だまりでここで少し休憩する。

 10:50頃からかな。

 

    

          

       

 

  休みは少しでピークからは少し下りまた急な尾根を登っていく。所々で

 岩っぽい痩せ尾根やザレて滑りやすそうな痩せ尾根などが数カ所出てくる。

 少し注意すれば問題はないが、足を滑らせたら遥か下まで落ちてあの世に行

 けそうだ。もう紅葉は見られない。

  先のピークから30分弱ほど登ると灌木がなくなり、ブナの大木がまばらに

 散らばり広々として気持ちのいい場所に出た。現在地を確認すると稜線まで

 およそ高度で200mまだ登らねばならないところだった。(地図に無木立広

 場とある辺りの一角かな。)実に気持ちのいい陽だまりで今日はここに来ら

 れただけでも良かったと思えるような場所だった。少し腹に入れるため休憩

 する。

 

    

 

  しばらく草原のような急坂を登っていく。上から単独のおっさんが降りて

 来た。20分ほど登ると鍋割山の向こうに富士山が顔を出す。富士山には雲が

 まとわり付き連なる山々はこの暖かさでは霞んで見える。

 

    

    

 

  鍋割山と並んで見える高さに来た頃にはもう富士山も雲に覆われ始めた。

 

    

 

  12:05頃稜線登山道にたどり着いた。途中の休みを入れても取り付きから

 約2時間で登り着いたから年寄り集団にしてはいいペースだろう。このペー

 スで登れるなら無木立広場でもっとゆっくりすれば良かった。

  ここでまた昼飯の残りを食べる。登山道には何組かが登り降りしていた。

 

  (続く)