巳ノ戸谷 3
奥多摩、巳ノ戸谷 19,7,29 (続き)
4m滝を登り少し休憩後進むと倒木の奥に8mほどの大きめの滝。見ると
ほぼ真っ黒な苔に覆われている。トポでは取り付きシャワーになるが登れる
とあった。しかしどうにも挑戦する意欲が湧かず巻くことにした。
13:20頃から。ここで私がまたちょっと登り過ぎてしまった。
滝落ち口方向に踏み跡を探すことを心掛けないといけない。
13:40頃の小滝。
さらにナメ滝を越えていくと右岸に孫七窪が、大きいが細身の滝で合流
する(2段15mとか)。何故かロープが残置されていた。偵察に登り回収
できなくなったのかもしれない?13:45過ぎ。
本流側はトポでは3連の滝とか2段6mとか滝が続くが、倒木が凄くて何
が何やら分からない。滝は登れるが倒木を潜り抜けるので一杯一杯である。
沢は狭く大木が沢を埋めている。13:50過ぎ頃。
トポにある2条5mトイ状とはこれかな?これは直登出来たと思う。
まだ小滝が続く。水量が多いのでなかなか水線通しに登るのも難しいところ
もある。シャワーを浴びて如何にも夏向きの沢だ。
14:10頃、倒木の向こうに大きな滝が見えてきた。五平窪のスダレ状
10m滝らしい。今回はスダレ状というより結構な水量で落ちていた。
私たちは知り合いのレポを参考にしていたので五平窪(14:15過ぎ)
からもう少し遡る。
最後の最後にもろシャワーを浴びる。
14:35頃、左岸の斜面に大木に巻かれたテープを見つけた。
その下に踏み跡らしきが確認できたのでここで遡行終了とする。
ここまで5時間半強。
下山は登山靴には履き替えず皆さん沢靴にチェーンスパイクを装着するだけ
であまり休まず早速取り付く。
ところが直ぐに踏み跡は不明瞭となり崖は急峻で、踏めばザラザラと崩れ
る悪いトラバースを通過することになった。
多分14:40過ぎ頃から取り付いたから10分強だったらしいが、道型
らしきが出てくるまで冷や汗ものだった。ここは出来れば避けたい。
あるトポでは「五平窪で遡行を打ち切り、少し戻った左岸の涸れ沢から
山道に出る」とあるが、多分この沢を詰めた辺りから山道が道らしくなって
いるのだと思う。
(ようやく道型がでてきたところ、ここも急峻な崖だ)
この後長いトラバースの山道を進み、取り付いて1時間ほどで通せんぼの
枝とテープの目印で尾根を降るようになる。
この道も結構急な降りである。
16:10頃、日原川に掛けられた立派な吊り橋を渡る。
この後小ピークを越えるのがきつかったが、16:20前頃林道に出た。
駐車場にはここから20分ほどかな。
これで遡行5時間40分、降り2時間、計7時間40分ほどと久しぶりに
手応えのある沢登りとなった。
終わってみると忌山の悪場は確かに核心ではあるが、これは沢全体から言
えばほんの始まりに過ぎず、これからが長いし登る小滝は無数にある。まだ
幾つかの大きな滝もある。
特に増水しているときは小滝と言えど侮れない。シャワーを浴びることが
多いから夏向きの沢だと言えるだろう。
トラックを載せます。
黒丸上から。 ①F1大滝 ②忌山の悪場始まり ③6m滝、悪場終わり
④鞘口窪 ⑤孫七窪 ⑥五平窪
(了)