巳ノ戸谷 2 | 鬼川の日誌

巳ノ戸谷 2

  奥多摩、巳ノ戸谷  19,7,29    (続き)

 

 

  8m滝を終え一番の核心は終わったがまだ忌山の悪場は終わってない。

 増水した小滝などを越えていくと直ぐに3mトイ状滝と6m滝が見えてくる。

 この6m滝で忌山の悪場は終わりである。

 

 

  ところが3mトイ状が流れ激しくホールドが見つからない。ほぼ身体全体

 に水を受けるので水勢に押されてO2が一度落ちた。落ちても水に飛び込む

 だけのことで何ともない。

  もう一度の挑戦でO2は何とか登ったが後続は直登は諦めて右手の壁から

 巻く。しかしこれも結構難しそうだった。

 

 

  最後の6m滝は以前は滝に掛かっていた倒木を使い登れたらしいが、今は

 倒木の位置が動いて使えない。左手の壁を登ると途中一本支点があった。

 滝上に支点に出来るものが見当たらないので、一人一人肩がらみビレイで

 登ってもらった。

 

 

  これで忌山の悪場は終わりである。ちょうど昼に近く休める場所を探しな

 がら少し登りちょっとした平な場所で昼飯にする。上は倒木溜まりになって

 いた。

  ところがここで結構な雨が降ってきた。O2はシャワーを浴びたり水に飛

 び込んだりと完全にずぶ濡れで少し寒くなっていたし皆さんも合羽を着る。

  食べるのは軽めでまた動く。

 

 

  12:20頃顕著な二俣。右岸に鞘口窪が合流する。

 これを過ぎると大きめの釜を持った4m滝。

 

                                (鞘口窪)

 

  右手から回り込むとそれほど釜に深く嵌まり込むこともなく岩壁に取り付

 ける。登りも難しくはない。

 

 

  12:30頃雨が上がり日が射してきた。

 

 

  これからも次々と小滝を越えていく。倒木溜まりはあるし水量が多いので

 中央突破はどれもなかなか骨だ

  左岸の壁から湧き水が流れていた。冷たい水だった。

 

 

  滝はこれでもかと続く。それなりに癖がありそう簡単ではない滝が多い。

 多分増水のせいだろう。

  山全体が保水力限界であちこちから滲み出しがある。

 

 

  12:45頃、6mほどの滝。これとその後の幾つかの小滝を小さく巻い

 たと思う。

 所々に木材を搬出するために使ったと思われるワイヤーロープの残骸がある。

 

 

  沢は狭くなったり少し広くなったりするが全体に狭い感じがある。

 天気があまりよくなく暗かったこともあるか。雷鳴がずっと鳴っていた。

 

 

  13時前頃、二筋に分かれた滝(二連の滝)。これは中州部の岩を左手に

 回り込むと奥の滝は登れないが岩に溝がありこれを登った。

 

                            (左手の滝、登れそうもない)

 

  次の4mほどの滝は右手水線ギリギリを少し濡れながら登れた。

 ここでちょっとしたアクシデントがあったし13時を回ったので少し休憩

 した。

 

 

   (続く)