鬼石沢 | 鬼川の日誌

鬼石沢

  鬼石沢  19,5,28    

 

 

  28・29日と檜洞沢から檜洞丸に登りシロヤシオ鑑賞の予定だったが

 どうも29日の予報が悪い。急遽日帰りにして鬼石沢に行くことにした。

 今回のメンバーは行ったことはないそうだ。

  大滝キャンプ場から少し林道に入ったところに駐車場がある。

  大滝沢沿いに大きな滝を見ながら歩き沢を何回か渡り、マスキ嵐沢を過ぎ

 て一軒家避難小屋までは畔ヶ丸登山道を進む。ここまでおよそ1時間。

 

 

  マスキ嵐沢を過ぎて山腹を登っていく。一度右手下にマスキ嵐沢を見下ろ

 し更に山腹を登ると左手下に流れていたはずの大滝沢に出くわす。

  ここは鬼石沢のF1になる雨棚(70m)の落ち口のすぐ上になる。大滝

 沢の本流が鬼石沢ということで雨棚で合流するわけだ。このF1は私たちに

 は登れないので鬼石沢はF2から始まるということになる。

  ここから沢沿いに少し進むと一軒家避難小屋。小屋の前で登山道のある

 ステタロー沢が右岸に合流する。

 

 

  避難小屋前で沢装備を装着して入渓。10:15頃。5分ほどでF2が

 現れる。この滝は高さはあるが階段状で問題ない。

 

 

  F2を越えると目の前がF3大滝(20m)である。早くもここが鬼石沢

 の核心。

 ここはロープを出す。見た目ほどには滑らなかったしハーケンも手頃にある。

 水量が多いとかなりの迫力だが今日は気持ちよく登れる。

 

 

  滝落ち口上の崖にある立ち木に支点をセットして皆をビレイして登って

 もらう。

 どれも岩の上の少量の土にへばり付いている立ち木で強度を確認する必要が

 ある。一番下の立ち木はもう根元がグラついてきているので要注意。

 

 

  10:50頃には全員上がりロープを収納して歩き出す。上の小滝の滝

 つぼが花崗岩の白砂を流れる水を貯めてとてもきれい。

 

 

  この上が最初の堰堤。

 

 

  これは左手から難なく越えられ、その後白砂の沢床やゴーロを少し遡って

 いくとF4が現れる。11:10頃。これは若干滑るがまあ問題なく登れる。

 ここもお助けは出さない。

 

 

  この先の緩いナメ滝を登り進むと沢が大きく左に曲がる。(ほぼ直角)

 角度が凄いのでこの角に大量の流木が積み重なっていたことがあった。今は

 これはきれいに流され鬼石沢の入渓点近くに積まれている。私たちの知ら

 ないうちに度々洪水が起きているわけだ。

  曲がった所に大岩のF5チョックストーン滝がある。

 左手の壁にイワタバコがびっしり張り付いているが花はまだ咲いてないよう

 だ。苔と緑がきれい。

 

 

  この大岩の中の空洞を抜けて行けるのだがこれをやると岩の上を這うよう

 に上がるしかなく、ドロドロになるので最近は右手の小滝を越えることに

 している。

  これを越えたところで11:20頃となり、昼飯休憩にする。

  この頃少し雨がぱらついてきた。

 

 

 

  (続く)