勘七ノ沢 2
勘七ノ沢 19,4,17 (続き)
F4後少し休憩してこれから堰堤を5つばかり越える。一つ目の堰堤は大体右
から越えるので今回私は左手から越えてみた。ちょっと手が掛かるが越えられ
る。(また乗り上がりがマントリングできついが直登できるところもある。時々練
習で登ることがある。)
まあ皆には右から越えてもらう。こちらもマントリングだ。
続いて二つ目は左から。
三つ目は大堰堤で左手から越える。
四つ目も大きいがこれには右手に巻き道が付いている。
そして五つ目。これは右から簡単。これが終わった辺りで12時過ぎ頃。
5つの堰堤を越えて10分ほど歩くと勘七ノ沢最大のF5大滝に着く。滝の左手
の壁を越える(Ⅲ級+)のがこの沢のメインイベントかな。
この壁にはハーケンも3つ4つ打ってありビレイしてもらって取り付く。難しくは
ない。滝上にはボルトのしっかりした支点がある。ここはセカンド以下をビレイして
登ってもらう。
皆が登り終わり片づけが終わったところで12:40頃。F4後に休んだのでここ
では休まず進む。上には小滝群が現れる。結構ヌルヌルだったりする。
いくつかの小滝を越えて行くとゴルジュ帯に入る。ここでは水の中に入った方が
通過し易いところもあり濡れざるを得ないが水がかなり冷たく寒い。
ゴルジュ内の小滝を越えて行く。
水に入れば楽しく、また楽に越えられそうでも今日はあまり入りたくない。
そうしているうちに壊れた堰堤が上にあるF6である。ここはいつも黒いコケが
付いてヌルヌルであるが、中央突破もできるし右手から登ることも出来る。
登り終わったところで13:10頃、ここで昼飯休憩。少し寒い。
この上から壊れた堰堤群を通過して、右岸側から大きく崩壊した枝沢の合流点
その上にある4mほどの小滝を越える。
まだ13:30頃ではあったが全体に今日はペースが遅くこれから花立山荘まで
詰めて降るには時間がきつそうなので、ここでショートカットして登山道に上がる
ことにする。もうこの先楽しめる滝もない。
沢装備を解き登山靴に履き替える。
13:45頃から尾根に取り付き登り始めるが最初は凄く急な斜面を登る。しかも
踏めば崩れるようなグズグズな斜面で石があると落としてしまう。後ろの仲間の
一人にかなり大きな石が落ちてきて当たった様だ。幸いケガにはならなかった。
14:30頃に地図の1128m付近の登山道に出たから登りは45分くらいだ。
尾根を登り詰める前に巻くように踏み跡があり辿ると鹿柵に出くわす。この鹿
柵の隙間を辿ると登山道に出る。ちょうどテーブルのある辺り。
下山の道にはマメザクラがきれいに咲いているし、カエデの新葉がいい色で
萌えだしている。
下界はまだまだ桜や桃の花がきれいだった。16:20頃には大倉に着いた。
下山およそ1時間半。
慣れ親しんだ沢で沢始めも無事終了することが出来た。
(仲間の写真を何枚かお借りしてます。)
(了)