勘七ノ沢 | 鬼川の日誌

勘七ノ沢

 勘七ノ沢  19,4,17    

 

 

  今シーズンの沢始めは勘七ノ沢です。昨年もそうだったかな。最近の丹沢は

 ますますヒルが多くなってきているがこの日は天気もいまいちでうすら寒いくらい

 でまだ全くお目にかからなかった。まあ4月中はほぼOKかな。

  勘七ノ沢は適度に登攀を楽しめる滝が続き沢始めには手頃で好きな沢である。

 今日は6名。人数も手頃である。

 

  いつものように渋沢駅から県民の森ゲートまでタクシーで入り少し歩けば二俣。

 ここで沢装備を着ける。10時過ぎ頃に歩き始めて直ぐに堰堤を越え、小草平ノ

 沢を分ければF1で10分ちょいくらいと近い。

 

 

  ここF1は流れの左の壁を登るのだが取り付きが立っていて逆層なので意外に

 一手が難しく良く落ちるところだ。落ちてもドボンするだけだがまだ水が冷たいの

 で落ちたくはない。まずは私から取り付く。

 

 

  登ったところに支点があるのでロープを固定して皆にはフリクションノットで登攀

 してもらう。まあ皆さん問題なく登ってくる。

 

 

  F1からF2も直ぐである。F2は少し高さがあるがホールド豊富で易しい登りで

 ある。しかし岩が酷くボロで脆いのでその点に注意を促して、お助けにロープを

 一応固定して登ってもらう。使わなくても登れるでしょう。

 

 

  F2のすぐ上が大堰堤でこれは右手の壁を登って越えられる。

 

 

  堰堤を越えると少しの歩きでまた直ぐにF3と滝が続く。ここは左でも右でも

 登れるが左手の壁の方が立っていて少し難しい。右手の滝つぼのトラバース

 が通常のコースかな。お助けロープが張られている。

 

 

  滝つぼトラバース後つるつるの岩を登る。ちょっと滑る。

 

 

  F3を終えて5分ほどの歩きで2段滝のF4となる。これが一番見た目が悪く初

 めてでは2段目は何処を登るのか?と思うほどだ。

  私が初めて勘七ノ沢に来た時大雨の直後か物凄い大水量だった。ここに来る

 までもとても大変だったが、この上の段は滝つぼどころではなく泳ぐほど水が溢

 れていた。しかも右手の岩の裏に登れるチムニーがあるとも知らなかったので、

 溢れる水に飛び込んで一見登れそうな左手の崖に取り付いて登り始めたことが

 ある。

  そのまま行けたかどうかはその後もやってないので分からないが多分厳しい。

 ちょうどこの時チムニーから人が降りてくるのを見つけて、あれが登りのコース

 かと分かったのでまた泳ぎ返してそのチムニーを登ったものだ。(降ってきた人

 は撤退したのかどうか?)

  もう20年に近い10云年前か?あの時誰か連れていったようだがここに来る

 のは初めてで酷く厳しいときに行ったものだ。沢は水量によってまるで別な沢に

 なる。

 

 

  滝右手を登っていくと目の前の岩の裏側にチムニーがある。登れるが滑るの

 で注意がいる。ボロイお助け紐が下がっているが相当古いもので信用出来ない

 (紐を下げているハーケンも相当怪しい)ので、自分のお助けロープを垂らした。

 

 

  登り終わったところで11:30頃で少し休憩する。

 

 

 

  (続く)