南蔵王BCスキー 2
南蔵王BCスキー、刈田岳、熊野岳 19,3,3
今日も天気は良さそうだ。すみかわスキー場に着きリフトが動き出すのを待つ。
ここからキャタピラ車で刈田岳まで登るツアーがあるようで満員のツアー客が
出発していった。
リフトを3つほど乗り継いでいく。最後はあとみゲレンデとなっている。
ここでシールを履きビーコンチェックしてから歩き出す。9:45くらいか。
登りは雪上車の通る林道からさほど離れてない樹林の中で木もまばらである。
まもなく刈田岳の頭が見えてくる。
時折林道に出たりしながら疎林の雪原を登っていく。左手には屏風岳や昨日の
後烏帽子岳が見えてくる。
10:35頃からははっきりと刈田岳から続く尾根を登っているのが分かる。
10:50頃には刈田岳山頂からの右手の尾根を登るようになる。数年前にここ
を登った時は悪天強風でカリカリつるつるデコボコの急な尾根。O2の班の何人
かが取り付いて登るが結局山頂直下で諦めたところだ。諦めてシールを取り板を
履くのも強風下の凍り斜面で酷く難儀した。また凍り付いた狭いデコボコ斜面を
滑り降りるのも大変だったことを思い出した。
(その他の班は取り付き付近で諦めた。)
今日もここまで来ると風の通り道なのだろう斜面は硬いのでスキーアイゼンを
付ける人は多かった。しかし数年前のほぼ氷のような斜面ほどのことはなく気持
ちのいい登りとなる。
11時過ぎにはお釜も見えてきた。
11:15頃、刈田岳山頂。大勢のハイカーがいた。まとまっては私たちもかなり
大人数。ここまで約1時間半と順調。
最初の目標は刈田岳であったが天気もいいし順調に登ってきて時間も余裕で
蔵王山最高峰の熊野岳を目指す(今日は行けそうだという予測で登ってきた)。
シールを付けたまままずは一旦降ることになる。シールを付けて滑るのはなか
なか大変で早速転ぶ人もいる。滑れる人とそうでない人とここであっという間に
差がついた。
振り返ると気持ちのいい展望。目の前は馬の背。この辺りは広大。
馬の背からはまた一旦シール下降となる。道脇のポールにはエビの尻尾が凄い。
風の通り道なのだろう。
そして登り返す。広々としてとても気持ちのいい斜面だが足元の凹凸は激しい。
ここまでも全部そうだがいわゆるシュカブラ(風雪紋)。
先頭が熊野岳山頂に着いたのが12:05頃。後方組とはかなりの差が付いたが
今日は全く問題ない。山頂の熊野神社が樹氷のようにカチカチに固められている
が一応神社の格好は保っている。
後続が到着し今日はゆっくり休憩。皆が集まったところで山頂標識前で記念写真。
13名が到達したようだ。
12:30過ぎに刈田岳に向かう。シュカブラの酷い凸凹面をシール下降するのだ
がなかなか厄介。それでもスピードを殺して降ればゆっくりとターンすることも出来
まあ普通に滑り降りられる。中には転んでしまう人もいるが。
馬の背を過ぎて刈田岳に登り返す辺りの光景は白一色なのに何ともきれい。
何となく空が薄く色づいている(彩雲)のかな?反対方向は青空。
刈田岳山頂に早い人で13:10頃に着いた。ここからはシールを取り念願の
滑走である。しかし山頂付近の雪は硬い。降り始めが13:25頃からか。
山頂避難小屋の横から降る。結構なカリカリ斜面。
一旦林道に出たところでA班は林道沿いに降り、B班は少し登り返し気味に最初
に刈田岳山頂に登った尾根に戻るようにトラバースする。そしてこの尾根を滑降
する。この辺りからはまあまあな雪になる。
ここからまた林道に出る辺りまでが今回の滑りのハイライトだったようだ。林道に
出たところで林道を回り込んできたA班と一旦落ちあう(13:50頃)。
その後はA班先頭で樹林帯を降る。
もう一度林道に出たり樹林帯を抜けたりしてスキー場トップに出た。
14時過ぎ頃といい時間になった。
スキー場を快適に滑り降りて宿に帰る。
ここからはバタバタと荷物を整理し発送の手続きを終えて風呂に飛び込むなどして
車に分乗して帰京する。やはり蔵王からとなると結構遠いので車の運転が一仕事。
幸い大渋滞には遭遇することなく帰り着いた。
二日間とも天気に恵まれて蔵王山最高峰熊野岳まで登れ、広大な雪原散歩が
出来た。滑る距離は短かったがこのところBCスキーでは天気に恵まれている。
目指すところすべて登れたし楽しめたBCスキーだった。
(仲間の写真を何枚かお借りしました。)
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(了)