スキーの祭典 | 鬼川の日誌

スキーの祭典

  スキーの祭典(BCスキー)  19,2,15夜~18日   

 

 

  15日前泊で3日間のBCスキー。今年は3日ともすべて目指す山に登れたから

 珍しい。黒姫山、佐渡山、鍋倉山。大概一日くらいは悪天でゲレンデになることが

 多いから今年はついていた。雪もまあまあで気持ちのいい滑りを堪能した。

  ところが何故か私は最初から登る足が重く酷くきつかった。この間歩いてないと

 いうわけでもないからいよいよ寄る年波で体力が限界に来たのかと思っていたら、

 3日目の晩から咳が酷くなりどうやら風邪を引いているようだと分かった。最後の

 鍋倉山は一段と辛かった。


  山から下りて帰る車の中では咳が止まらず帰京してから高熱を出して寝込んだ。

 少し動けるようになって医者に駆け込むと結局インフルエンザAだった。これでは

 きついわけだし3日間のインフルエンザBCスキーで相当体力を消耗したらしい。

 タミフル系の薬で熱は直ぐに下がったものの帰京後2日間は食欲なく体重激減。

 かつてない軽さに。

  ともかくきついBCスキーとなったが滑りはそれなりに楽しめた。

 

  最近はBCスキーが人気で今回は祭典ということもあり20名近い大人数。

 もちろんこの人数ではまとまっては動けないので、リーダーが山スキー教室生徒

 や初心者を中心に面倒を見て(A班)、ベテラン勢は私のB班で行動する。また

 滑り降りるときは更に2,3人の小グループ単位で離れないように行動する。

 

  16日は戸隠大橋から黒姫山を目指す。泊まった宿が戸狩温泉方面でちょっと

 遠くここ大橋駐車場まで1時間は優に掛かる。移動もなかなか大変だ。

  昔はスキー場から黒姫山本峰に登ったし大橋から外輪山を廻って本峰に登った

 こともある。しかしこの外輪山の移動が細かなアップダウンが続き結構厄介な事も

 あり最近は外輪山稜線に登りついたところで登った尾根を滑り降りている。

 

  この日はあまり天気は良くなかった。大橋から歩き始めたのが9:20頃で佐渡山

 との分岐で10時過ぎ頃。40~45分くらいだが、歩き始めた途端に足が重かった。

 

 

  分岐で少し休憩して黒姫山の登山道沿いに登っていく。何故か私には酷くきつい

 登りだった。何とか皆に着いて登っていく。10:35頃。

 

 

  11時~11:15頃。

 

 

  11:50頃。他のグループはいないし斜面も滑った跡もない。雪もよさそうだ。

 

 

  稜線まであと少しとなると急になりかなりきつい。私は直登ルートを外して自分の

 ルートを作り登る。12:15頃。

 

 

  この後直ぐに稜線ドロップ地点に到達。駐車場からおよそ3時間かかったから

 不調の私にはなかなかの登りだった。

  昼飯時だし休憩を兼ねシールを取り滑走の準備をする。この時教室生徒の一人

 が板を流すアクシデント。幸い板は数10m下で見つかったが崖の場合は回収不可

 で降ることが大変な事態になる。重大な取り扱いミスだ。

  板を回収し皆の準備も出来たところで滑走開始。12:50頃かな。

 

 

  ドロップ開始地点からしばらくはとても気持ちのいい割と広い斜面だった。

 BCスキーのエキスパート女史が颯爽と滑る。一瞬の写真でも体勢が決まって

 いるのがよく分かる。

 

 

  B班の皆も後に続く。きれいには決まらないが問題なく皆さん上手いもんだ。

 

 

  下がるほど樹林が密になりブッシュも増えてくるがまだ快適に滑れる。

 

 

  降るのは早い。13時頃には尾根も狭くなり樹林が密になり、あちこちにいわゆる

 トラップ(細かな段差やブッシュなど)が仕掛けられてくるから油断ならない。

 

 

  この辺りで登りの体力なくギブアップして待っていた人とも無事合流して降る。

 山スキーの場合降りを必ず同じルートに取るとは限らないから途中で待つことは

 基本あり得ない。ギブアップするなら一人で帰れる地点で決めるべきである。この

 辺りはリーダーは気を遣うだろう。BCスキーは冬山登山だから基本体力だ。

  いよいよ密な樹林帯になった辺りで少し立ち休みするが大休止するにはいい

 場所もなく先に進む。皆さん忙しい。

 

 

  突然の大きな段差などのトラップを上手く乗り越えるのはスピードが出ている

 滑りの中ではなかなか難しい。やはりこうしたトラップに捕まる人もいる。

 

 

  ケガするほどのことではなく板を履きなおしてまた密な樹林帯を抜ける。

 

 

  13:35頃には佐渡山との分岐点の林道に到着した。雪も降っているし駐車場

 まで降るのは直ぐだということでここでもあまり休まず降った。

 

 

  そんなわけで14時になる大分前に駐車場に帰り着いたようだ。

 私は登りはきつかったが滑るのは楽しく問題なく、宿に帰ってからの宴会も何事

 もなく楽しく過ごせたから登りがきつかったのは何故だか分からないままだった。

 

  黒姫山と佐渡山のトラックを載せておきます。