鷹取山 | 鬼川の日誌

鷹取山

 鷹取山クライミング   

 

 

  鷹取山の公園近くのゲレンデはいつも混雑している。ビギナーフェースや子不知

 の電光クラックなどは大概埋まっているし親不知に至っては簾のようにロープが

 ぶら下がっている。「天の川」などは難しいこともあるが久しく触ってもいない。

  そんなわけで敬遠気味で数年ほとんど行ってなかった。ところが公園近くのエリア

 とは別にいくつか私たちでも練習できそうなところがあることが分かってきた。

 

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  そこで偵察を兼ねて11月17日4名で桜エリアに行ってみた。ここには桜岩と

 ツメ岩がありその間が桜の木の広場になっている。桜の花を見ながらクライミング

 ということも出来そうだ。しかしその頃は混むかな?

  桜岩には5.8,5.9程度の数本のルートがある。高さはあまりない。

 

 

  その隣がツメ岩。こちらは高さもありラッダ(5.10)というルートがある。上部右の

 カンテを使うと10aらしいから、使わないとそれより難しいということか。

 

 

  鷹取山は何処もそうであるが、砂岩の石切り場跡の垂壁で、ホールドは昔の

 ハーケンの跡の穴で無数にあるのだが、持てるホールドが意外に少なく悪い。

 カチホールドはほとんどないと言っていい。それでどこを持てるか探っているうち

 に疲れてしまうというわけで、見た目以上に難しいところが多い。このラッダにも

 私はかなり手こずった。

  ラッダにはボルトが打たれていてリードも可のようだ(ボルトがあるルートはほと

 んどない)が、なにせ昔のハーケンはことごとく抜けてしまったわけで今のボルト

 も信用できるかどうか分からない。

 基本ここはトップロープである。それ用の支点は整備されている。

 

 

  この桜エリアの裏側に表浅間エリアがある。この一角がコの字裏でこの日は

 何処かの子供たち(外国人)がガイドに着いて大勢で遊んでいた。

  私たちは空いていたジェードル(5.8)とアルパインルート(Ⅳ)に取り付いてみた。

 ジェードル(凹角)ルートはステミングが出来るのでホールドが悪くても登れる。

 

 

  アルパインルート

 

 

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  12月7日、前夜かなりの雨で様子が心配ではあったが、幕岩例会にあぶれた人

 5名で鷹取山に行く。集合の関係で公園に行ってみると平日だし前夜の雨を敬遠

 してか他には誰もいない。そこで私たちにも取り付き易い子不知の電光クラック

 (5.8)とその右隣のナベ君(5.10)にロープを張る。

 

 

  電光クラック

 

 

  電光クラックはまあ皆さん順調に登れたがナベ君になると結構難しかった。

 

 

  午後またツメ岩ラッダに行く。やはりここはまたかなり難しくノーテンで登った人も

 いたが、取り付きで敗退する人もいた。

 

 

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  12月15日、6名でまた鷹取山。土曜日でもあり初めから桜エリアに行く。ツメ岩

 ラッダとその左隣のツリワ(5.10だがbかcクラスだという)には既にロープが張られ

 ていた。

 

 

  私たちは仕方ないので桜岩で少し練習して、空いたツリワのルートにロープを

 張り、隣のラッダは張ってあるロープを使わせてもらい練習する。

  この日は冷え込んで岩がとても冷たくこの二つの難しいルートでは指が痛くなる。

 ツリワは10b、cクラスというだけあり確かにラッダ以上に難しく、上の方は手に負

 えなかった。

 

 

  ツリワ、ラッダともに難しく皆さん難儀した。コの字裏のジェードルルートなら

 登れると皆さんここを登り終わりにした。

 

 

  この日は冷え込んで空気が澄んでいたか公園からの景色がきれいだった。