モミソ沢 | 鬼川の日誌

モミソ沢

 モミソ沢アイゼントレ  18,12,1    

 

 

  このところ大山川でアイゼントレが多いのだが、久しぶりにモミソ沢でやることに

 なった。こちらの方が少々難しい滝がある。今回も企画リーダーに請われてO2が

 案内役で参加する。

 

  いい天気になった。暖かい日だ。9時頃大倉着のバスで集まり歩き始める。

 今日は6名。アイゼントレには手ごろな人数かな。30分強で竜神の泉。

 

 

  所々にカエデの紅葉を見ながら歩き始めから1時間10分新茅橋の手前から沢に

 降りる。(新茅ノ沢の沢登りもここから。)いつもながら結構なストレッチだ。

 

 

  降ったところで沢を渡り懸垂岩の左脇にモミソ沢の入り口がある。ここでアイゼン

 沢装備等を装着し遡行開始。もう10:50頃になったが登りはおよそ3時間強で

 十分余裕がある。

 

 

  もちろん今は雪があるわけもないからアイゼンを履いての岩場歩き、岩登り

 となる。アイゼンの爪の扱いに慣れるのが目的になる。

  直ぐに最初の4mほどの滝。暖かいとはいえ濡れたくはないから流れのすぐ脇

 を登る。全然難しくはないがアイゼンを履いたばかりで後ろが躊躇していたような

 のでロープを出して皆を引き上げる。使わないで登ってきた人もいた。

 

 

  これで少し馴染んだようで次の3mほどの直瀑をトラバース気味に巻くところでは

 皆さんロープなしで登ってきた。

 

 

  その次の滝も直登は無理で巻き登る。だんだん慣れてきたようだ。

 

 

  入渓して30分弱で右岸に滝で合流する枝沢を見る。これはいつも流れがあり

 本流の方が水は少ないようだ。この辺りは倒木がうるさい。

 

 

  この先は次々と小滝を登っていく。どれも手掛かりが小さかったりツルっとして

 いたり登るに一工夫のいる小滝でアイゼン練習にはもってこいかな。

 

 

  大岩に狭められた小滝。これもなかなか。

 

 

  そうこうしているうちに沢が大きな枯滝にぶつかる。ここで本流沢は右に曲がる。

 取り付きの5,6mほどの滝に続き多段の滝となっている。(トポでは11mとか)

 取り付きの滝はそう問題ない。

 

 

  問題はこの次の中段3mほどの垂直な滝である。2条になっている。

 (今回下から撮るのを忘れたので15年4月のを載せる。この時は濡れていたが

  今回は乾いていた。)

  岩が逆層でホールドも細かく手も足もいいものがなく難しい。アイゼンを履いて

 なければ然程ではないだろうが上に見えるボルトにヌン掛けしてクリップするまで

 冷や汗ものである。手前にぐらぐらの錆びたハーケンがあったので無いよりはまし

 と支点にしたが落ちれば抜けるだろう。まあたいした高さではないのでなんとか手

 足ホールドを見つけて爪で立ち込み登るしかない。

 

 

  O2が何とか登りビレイ支点を作って後続をビレイする。

 ここはしっかり引き上げる。皆さん確保されているのでかなり難しいアイゼンワーク

 で相当苦労はしたが無事登ってきた。

 

 

  登り終えてもう一段上の小滝を登ったところでちょうど12時頃となったのだが、

 まだ遡行開始してから1時間ちょいくらいなのでここでは軽く食べるくらいの小休止。

 直ぐに先に進む。

 

 

  沢が右に曲がってからは全く水はなく乾いている。難しいというほどのはないの

 だがアイゼンでは爪を立て難い小滝が続き皆さんそれなりに工夫することが多い。
 その点なかなか面白いと言える。
 
 
  いくつもの小滝を越えて進むと5mくらいかトイ状の滝が現れる。この沢の
 メルクマールの一つ。上手い具合に身体も入るし足も溝にピッタリで登るのに
 全然問題はない。滝下で12:15頃。
 
 
  (続く)