米子沢 3 | 鬼川の日誌

米子沢 3

  登川米子沢  18,10,13       (続き)

 

 

  少し早めの昼飯でゆっくりしてまた先に進む。3人組も出発して以後彼ら

 と会うことはなかった。

  この先で左岸に小さいがはるか高いところから落ちてくる印象的な枝沢が

 合流して本流は顕著に左折する。

 

 

  次の小滝は夏には滝中央部をシャワーを浴びながら登ったところだ。

 

 

  しばらく小滝が続いて現れるがもうすっかり源頭部の雰囲気。

 

 

  難しい小滝もなく癒し系の気持ちのいい沢となる。

 

 

  穏やかな流れの先に寝転んでしばし時を過ごしたいような柔らかな草紅葉

 に彩られた奥の二俣が現れる。11:35頃。米子沢遡行も終了に近い。

 

 

  後いくつか小滝を越えて、右岸に合流する巻機山避難小屋に続く枝沢に入

 れば小屋は直ぐである。

 

  この頃に若者沢屋たちが追い付いてきてほぼ一緒に小屋に着いた。聞けば

 私たちとそう変わらない時間に入渓したようだ。

  ちょうどお昼12時頃に小屋に到着した。

 

                            (避難小屋への沢入口)

 

  米子沢入口からちょうど6時間、快適なペースで登れた。

 避難小屋周辺には大勢の巻機山登山者で一杯だった。ここで休憩を兼ねて沢

 装備を解く。私は小屋に入りほぼ着替えた。

 

 

  12:40近くから降り始める。巻機山にはガスが掛かることが多かった。

 

 

  紅葉を愛でながら降る。ナナカマドはもうすっかり葉を落として実だけに

 なっている。山頂近くは少し時期が過ぎたようだ。

 

 

  この降りは長い。1時間ほど降り森の中になると紅葉がきれいになる。

 対岸に紅葉の中の割引沢らしきが見える。沢沿いに登山道があり昔登った

 ことがある。巻機山の裏手に出る。

 

 

  14:20過ぎに5合目展望台から米子沢が望めた。

 ひょんぐりの滝らしきがあったから見えるのはかなり下の方の部分らしい。

 

 

  尾根コース登り口に15:05頃、駐車場に10分頃着いたようだ。

 降り道はぬかるんでいるところが多く歩きにくかった。この降りだけで

 2時間半はかかったから結構大変。

 

  今回はルート取りを間違えたりすることもなく、藪漕ぎ、大高巻きを強い

 られることもなく順調に遡ることが出来た。

  お助けロープを出す場面はあったものの大きな滝も直登することはなかっ

 たので本格的にロープを出すこともなく大幅に時間が掛かる場面もなくて

 済んだ。

 

  しかし初秋にしては酷く寒くこの間雨が多かったらしく普段よりかなり

 水が多くなおかつとても冷たかった。お陰で水と戯れる気には全然ならず

 いまいち心躍る気分は味わえなかったが、紅葉に彩られた大ナメを堪能でき

 たので、まあ良しとしましょう。

 

  ルート図を載せます。最初から入れたつもりだったが見ると記録がなく、

 4段40m大滝を巻き終わったところからのスタート(7:30頃)になっ

 てしまった。

 

  図のマークは下から

 ①、巨岩(ツバメ岩)の大滝付近(8:30頃)、

 ②、ゴルジュ入口(8:55頃)、

 ③、2段8m滝(9:35)、

 ④、大ナメの始まり(10:35頃)

 ⑤、大ナメの中の大きな滝(11:00前頃)、

 ⑥、奥の二俣(11:35頃)

  避難小屋(12:00頃)

 

 

   (了)