西丹沢・鬼石沢 2 | 鬼川の日誌

西丹沢・鬼石沢 2

  鬼石沢沢登り  18,6,17     (続き)  

 

 

  F5の上で昼飯休憩後ほとんど伏流して水のない沢を遡っていくと水があれば

 1:1くらいかと思われる二俣となる。右手の沢に顕著な苔むした滝が見られる。

 間違えてこちらに入り畔ヶ丸避難小屋近くに出た記録もあるが本流は左である。

 水がないから余計見すぼらしい。(地図を見ると避難小屋から南に張り出した

 尾根を挟んだ右沢と左沢・本流であることが分かる。)

 

                 (こちらが本流)                   (右手の滝のある沢)

 

  水がなくなるわけでもなく砂礫のないナメだと流れはある。沢が左にカーブする

 先に大岩が乗った堰堤が現れる。これはこの沢のメルクマールの一つだが、堰堤

 が大岩に押しつぶされそうである。どのようにしてこの大岩が堰堤に乗っかったの

 かは興味深いがどうであれ巨大な力が働いたことは間違いない。堰堤は左から

 越えられる。

 

 

  堰堤を越えるとまた顕著な二俣となる。今度はナメ滝のある右手に入りこれを越え

 るとまたもう少し大きいかなりぬめった傾斜の緩い滝を越えることになる。

 

 

  この先に最奥のかなり壊れかかった小さな堰堤がある。丹沢の沢の奥にはよくも

 こんな奥に作ったなと感心するような堰堤が沢山ある。

 

 

  流れがほとんどない小滝群を越えていくと越えるのに腕力のいる一手ボルダー

 ムーブのチョックストーン滝が現れる。この頃にはすっかりガスが掛かっていた。

 これを越えた頃で12:40くらい。

 

 

  すっかりガスの中小滝群を越えて進むと三俣(と言っても本流の左岸に二俣の

 沢が合流している。本流は真っすぐで分かりやすい)である。もう水は全くない。

 

 

  そしてこの先で最後のチョックストーンの涸れ滝を左手からずるずると崩れる砂礫

 を踏んで越える。

 

 

  後は藪もない詰めを辿るだけで稜線の登山道に出る。登山道を少し上がった広場

 で休憩がてら沢装備を解く。私たちの横を登山者たちが通り過ぎる。天気は余りよく

 ないが登山者は結構いる。13:10には着いたから沢に入ってからほぼ3時間程度

 かなり順調だったといえる。

 

 

  途中花を愛でながら出発地の一軒家避難小屋に戻る。通り過ぎて行った登山者

 たちが休んでいたが、私たちが着くと席を譲ってくれた。14:30前だった。

 

 

  少し休んで駐車場まで戻りここで解散。

 天気がいまいちだったが寒いということはなく気持ちのいい沢登りを楽しめた。

 

  遡行図を乗せておきます。

 

 

  拡大しないとちょっとわかりにくいが、黒丸下からF2、F3、堰堤(11:10頃)、

 F4、F5、大岩の乗った堰堤(12:15頃)、(上の)二俣、最奥の堰堤(12:25頃)、

 難チョックストーン、三俣(12:50頃)。