西丹沢・鬼石沢
鬼石沢、沢登り 18,6,17
予定の17日はまあ天気が持ちそうではあるが、その前15.16日と梅雨寒で
かなり寒かった。ここ鬼石沢では核心のF3は水量によりシャワークライミングとなる
ので心配だった。大雨ではないが雨が続いているし。まあ合羽を着てしのげば何
とかなるでしょうと決行した。今日は6名。
大滝沢沿いの林道に入り直ぐの駐車場に車を停めて歩き出す。もう少し上まで
行くことも可能だった。畦ヶ丸登山道を約1時間一軒家避難小屋まで歩き、ここで
沢装備を整える。
沢装備を付けて堰堤の先から鬼石沢に入ったのが10:15頃か。まず大量の流木
で沢が覆われていて驚かされた。相当凄い濁流が運んだものだろう。
少し歩くと沢が大きく左にカーブする。その先にF2が現れる。ここは右から小さく
巻き気味に登る。滝上部は階段状で問題ない。
これを登ると先にF3が見えてくる。思いの外水量が少ないようだ。これは有難い。
ここはO2がリードするが後続にプルージックなどフリクションを使った登攀にして
もらうと5名もいるので時間が掛かりそうだ。今日は9㎜25mと8㎜30mの2本を
用意してきたので、2本を引きずって登り各ロープで二人と三人を引き上げるやり方
にする。上には崖っぷちだがしっかりした立ち木で支点を作れるはずだ。
水量も少ないしあまり寒くもないので合羽を脱いで取り付く。スタート時点では少し
シャワーを浴びることになったが大したことはない。途中に打たれているハーケンを
見落とさないよう探しながら登る。花崗岩で滝の流れに磨かれているがホールドは
探せばあるしそんなに滑らない。注意すれば難しい登りではない。
滝落ち口の最初の滝つぼに引っ掛かっている丸太も中間支点にして崖を登ると
岩の上の薄い土に根を張ったしっかりした立ち木が二本並んでおりこれを最終支点
にする。崖の途中だからハンギングビレイになる。メインロープで自分を支えて後続
に登ってくるよう合図する。
核心のF3を登り終えて流木溜まりや小滝を越えていくと大きな堰堤が現れる。
これは堰堤左手を登れる。ここで11:10頃だから沢に入ってからおよそ1時間。
流れの中の花崗岩の砂粒はとてもきれいだ。砂粒が多く溜まったか前は流れが
あったはずのところが伏流になっていた。しばらく歩くとF4である。水が少ないので
ぬめりいつもより若干滑りやすい。ロープを固定したがそう問題はない。
この先にきれいな長い滑床が現れて沢はまた大きく左に曲がる。このカーブ地点は
3年前には大量の流木で堰き止められていたのだがこれがきれいになくなっている。
これもびっくりだ。人の目には触れないところで物凄い濁流が沢を洗うのだろう。
(15,9の流木溜まり)
沢が曲がるとF5チョックストーン滝が現れる。水が岩を越してない。CS横の崖の
苔とイワタバコがいつもきれいなところだ。花は咲いてなかった。
CSは中に入って抜けることも出来るが岩の上を這わなければならず、今日は湿り
気味でどろどろになりそうなので止めて右の小滝から巻いた。
CS上の沢に戻りちょうど昼前で昼飯休憩とする。
(続く)