つづら岩・三ツ峠 2
三ツ峠 18,6,3
マルチ練習組4名と小同心組のうち私と相棒の計6名はつづら岩で練習後河口湖
畔に移動してテント泊。翌3日三ツ峠で練習することにした。
河口湖畔テント泊もかなり久しぶり。3日朝の河口湖。
つづら岩も1時間半たっぷり歩かされるが、三ツ峠もまた駐車場から1時間強歩か
される。この日はトイレより少し上がった場所に車を停めて、ショートカットの登山道
を登ってみた。こちらの方が少々急登かな。(下山には使いやすいしこちらが近い
ことは確か。)岩場下に着いて富士山を見る頃は8時近くになっていた。
前回も中央カンテを登ったのだが、小同心の私の相棒は初めてということもありまた
中央カンテを登ることにする。6名だがツルベ3組は組めないので、私が二人を引き
上げて、もう1組はツルベに一人挟むスタイルで、3名の2組とする。私たちが準備し
ているうちに隣で準備を始めて取り付こうかというグループがいたので、とりあえず
私の組が先行する。何とか一番に登り1ピッチ目終了点に着き、二人を引き上げる。
別グループと私が先行することを確認して2ピッチ目に取り付く。
終了点に着き二人を引き上げているうちに、先のグループとは別の若い女性二人
のクライマーが登ってきた。2ピッチ目終了点は3ピッチ目クラックルートの登り口と
は別に終了点があるのでそちらを使ってもらった。
3ピッチ目のクラックルートも私がトップで登り二人を引き上げる。ここは少々難しい
ところだが(Ⅳ+)二人ともテンション掛かることもなく登ってきた。ジムでのクラックの
登りで足のジャミングの練習が役に立ったとのことだ。
私は4ピッチ目上部前回は左手の垂壁を登り溝に入るコースを登ったので、今回
は右手の古くからのスラブ側を登った。(こちらは古いリングボルトだが、溝の方が
しっかりしたペツルのボルトだ。)どちらも難度は似たようなものかな。溝に入り込む
ための垂壁部分の登りがちょっと力を使うかもしれない。
4ピッチ目二人も問題なく登ってきた。
4ピッチで終了して懸垂下降支点に移り、準備をしているとき、通常のルートでは
ないところに先の若い女性クライマーが登ってきて顔を出した。どうやら4ピッチ目を
Ⅴ+のクラックルートを登ってきたらしい。終了点が何処かそこからは分からない
ようなので教えてやったが、2ピッチ目で先のグループを追い越してきたこともあるし
かなり力のあるクライマーのようだ。
私たちは懸垂下降の準備を整えて降る。ここは50mロープ一杯で降れば1ピッチ
目の終了点に少し足りないところまで降りられる。(足りない分はクライムダウン)
50mロープ二本を降ろす場合ここはあまり障害物がないのでさほど絡んだりする
こともないのだが、やはり途中で溜まっているものを解きながら降りる必要はある。
そのためマッシャーでバックアップを作り私が先頭で降りる。二人も順調に降って
きた。
最後の1ピッチ目を懸垂で降り私たちが終了したのは10:40頃だったと思う。
上を見上げると次に降りてくるはずの先の若い女性クライマーらしきが懸垂下降の
途中の棚でもたついている。ロープを盛んに手繰っているから多分棚にロープが
溜まり絡んだか何かしたらしい。結局降りてくるまで相当な時間がかかった。懸垂
下降は例え慣れていてもロープを絡ませることはありがちなことだ。ロープは丁寧
かつ慎重にまた絡ませない工夫も考えて扱わねばならないということか。結局その
方が時間が掛からない。
またここは上に次の下降を待つ人がいるので、回収時のロープの引っ掛かりなど
は面倒を見てもらえるが、回収できなくなる場合を考えれば、50m一杯の下降は
登り返しがあり得ないほど大変だから、半分くらいに切った方が間違いないだろう。
(途中に懸垂支点はちゃんとある。)
私たちのもう一組は、前のグループのもたつきもあったので私たちより1時間ほど
後にようやく降ってきた。中央カンテは後から後から登ってくる状態でさすがに人気
ルートである。初めに取り付いてよかった。
初めに登れたとはいえ結局これだけで昼飯時になってしまった。この日は日曜日
でもありまたどこかの団体が入っているらしく何処も簾のようにロープが掛かって
いた。もう1ルートやりたかったが、適当なところには人が張り付いている。
私たちは昨日からの連ちゃんで疲れたということもあり、結局その後は空いていた
都岳連ルート(Ⅴ)とその隣(Ⅴ+?、リーダーピッチとの間)で練習して終了すること
になった。
都岳連ルート
都岳連ルートの隣、こちらの方がハングがきついかな。
今度は草溝ルート(Ⅳ)を登ってみたい。
この日は日向は暑かったがまあ快適な方だったろう。まだ標高が高いからしばらく
登れるかと思う。虫も少なかった。山つつじがとてもいい色に咲いていた。
帰りは四季楽園に戻らず三ツ峠山荘の方に登った。山荘前から富士山の展望も
素晴らしい。直接岩場に行く場合もこちらからの方が少し早いようだ。
マルチルートが一つで終わったのはちょっともったいなかったが、連ちゃんだったし
仕事も抱えて休みの二日を使う仲間は疲れたようだった。大変ご苦労様だ。無理は
できない。
まあ人気の中央カンテに登れたので今度はリードに挑戦してもらいたいものだ。