つづら岩・三ツ峠
つづら岩 18,6,2
次の週の八ヶ岳小同心クラックに登る予定のメンバーでマルチクライミングの練習
を兼ねてつづら岩に行くことになった。(残念ながら次の週から梅雨入りで小同心に
行くことはできなかった。)これに別のマルチクライミングの練習メンバー4名が後
から参加することになり10名と大人数。
いつもながら千束バス停から岩場までたっぷり1時間半は歩く。しかも綾滝からは
結構急登である。
岩場には先着のグループがいたが私たちが取り付くルートは幸い空いていた。
小同心組6名は実際に登る場合のペア3組に分かれて登る。私はマルチこれから
の人と組むので私のオールリード。他の2組はツルベ。
つづら岩で練習に手頃なのは壁に向かって右から、右クラックルート(Ⅳ)、一般
ルート(Ⅳ+)、左ルート(Ⅳ)、オケラルート(Ⅲ)である。
まず一般ルートと右クラックルートに取り付いた。この岩場が初めての組は私たち
の後を追って一般ルートを登ることにした。待ちの組が写真を撮ってくれた。
左が一般ルート(O2)、右手が右クラックルートをリードするAさん
一般ルート1ピッチ目終了 右ルート1ピッチ目終了
1ピッチ目終了点から2ピッチ目を登るO2。ここからトラバース。
次の組のリード(Inさん)が1ピッチ目終了点に到達している。写真を撮ってくれた
Mさんがこれから登る(この組はツルベ)。
この時くらいに別のマルチ練習仲間が岩場に到着したようだ。
トラバースが終わったところで2ピッチ目が終了して、フォロー(Eさん)に登っても
らう。引き続き3ピッチ目もO2リードだが、ツルベではない場合ガチャ類の受け渡し
やロープを絡ませないように注意する必要がある。ここは棚になっているので問題
ないが。これも次のための練習。
一般ルートの中ではこの終了点からカンテ沿いに直上して抜け口のクラック状を
抜ける(下の写真)のが少々バランスが悪い。抜け口先にしっかりしたホールドが
ありこれを掴めば何とかなることを私は知っているからフリーで抜けたが、後の組は
ここが初めてでクラックの横に残っているボルトの芯にスリングを巻いてA0で抜けた
とのことだ。
その後私たちは岩場を回り込んで降り少し休む。その後先に右クラックルートを
終えて左ルート(Ⅳ)に取り付いていたAさん組(Hさんとのツルベ)を追う。
左ルートは1ピッチ目で棚かその下の終了点で区切った後、一旦張り出した大きな
カンテ状を体を乗り出して回り込み垂壁を登っていく。ハーケンが少ないのでよく探し
て登る必要がある。垂壁の中頃にあるハーケンを見落とすとランナウトするのでA組
リードのHさんは左手に逃げていた。私は見つけて垂壁を直上した。
一般ルートを終えたIn組はその後壁左にあるオケラルート(Ⅲ)を登ったようだ。
ここは写真に見える穴をもがき抜けるのが楽しい(?)そうだ。やせなくては。
左ルートを終えまた回り込んで下に降りて少し休み私たちは右クラックルートに
取り付いた。オケラルートを終えたIn組がまた下で待っている間に写真を撮ってく
れた。この時A組も3ルート目に一般ルートを登っていた。
私たちは右クラックルートを2ピッチで登り終えた。これで3ルート終了。
その頃A組は一般ルートの3ピッチ目を私たちとIn組が登った終了点上カンテ直上
ではなく少し左手先に進んだところから登るルートを登ったようだ。こちらの方が
登りやすい(Ⅳ)とか。
また私たちが下に降りた頃右クラックルートの2ピッチ目をIn組が登っていた。
Mさんリード。
小同心組ではないマルチ練習組の一組は出だしが少し遅れた分私たちが3ルート
を終えた頃から3ルート目に取り付いた。少し急いだので1,2ピッチを繋げて登って
行ったがここは繋げると大分ロープが屈曲する。
(2ピッチ目終了点上カンテからクラックへの3ピッチ目を登るOzさん)
これで各班3ルートずつ登ったことになり終了とする。いい練習になった。
帰り道大木にマタタビのツルが巻き付いていて白い葉がよく目立つ。今頃森の
あちこちで見られる。この白い葉はそのうち緑になるのだそうだ。受粉のため昆虫
を呼び寄せる効果があるのだと言われている。
同じく葉が白くなる半夏生(はんげしょう)はドクダミ科の草です。