早戸川から蛭ヶ岳 2
市原新道を登り白馬尾根を降る 18,5,4
この上辺りからまた鹿柵が多くなり惑わされる。柵横にマルバダケブキの群落に
囲まれて遭難碑があった。11:20頃。
途中少し休憩したりしながら進むと今度はコバイケイソウの群落の中の踏み跡を
追うようになり、ようやく右手側(道志川の奥の方面)の展望が開ける。
この辺りからかなり急で踏み跡も不明瞭な尾根をともかく上を目指して進むと満開
のマメザクラが迎えてくれる。後ろには宮ヶ瀬湖も見える。また鹿柵に道を狭められ
ると先に蛭ヶ岳山荘が見えてきて到着である。
山頂ではすっきりした富士山がお出迎え。ちょうど12時だった。
市原新道を登ってくる人は他には誰もいなかったが登山者は10名前後いた。
この頃風が少し冷たく一時怪しい雲が出たりしたがこれも直ぐに消えてくれた。
山頂でゆっくり休憩して鬼ヶ岩に向かう。12:30頃。
その先に白馬尾根の入口があるはずだ。
鬼ヶ岩から振り返る。12:50頃。
岩場から先左手にはまた鹿柵がある。これが一旦途切れたところから尾根に入るが
しばらくは踏み跡不明瞭だ。少し左手の目指す尾根に戻り気味に鹿柵を避けて進む
と明瞭な踏み跡が現れる。山頂近くのシロヤシオはまだ花開いてない。
カエデその他の新葉が素晴らしくきれいだ。巨大なアセビが花をつけていた。
今頃の深い緑は陽光を強く反射するので緑色に燃え上がるようだ。
柵沿いに急な降りが続く。やがてまた森に入る。13:20頃から。
何度か密生した林に道を遮られたりしながら途切れた道を探して進む。
1350m付近になるともうシロヤシオが満開になっていた。雪解けも早く3月が酷く
暖かい日が多かったから季節の進みがえらく早い。例年は5月の下旬だよね。
見事な新緑を楽しみながら進むと今度は植林帯に入る。この付近で伐採作業を
やっているとの看板がありここから下は多分作業者のためと思われる目印のテープ
がべた張りに付いて続いていた。これではルーファイどころの話ではない。
ずっと続くテープを追っていき鹿柵の潜り戸を2度潜ると雷平に出た。14:10頃だ。
早戸川を(登り4番目の)丸木橋で右岸に渡って休憩する。
ここまで来ればほぼ終わり。腰を下ろして少しゆっくり休憩する。
登り3番目の橋を渡ってきた若者2人。早戸大滝に行くつもりで朝から来ていて今
まで迷ってようやくここに辿り着いた所だという。その後のおよそのことは教えたが
大滝は本流をそのまま真っ直ぐ辿ると行き過ぎてしまうし間違い易い。もう14:30
近い頃だ。ほぼ空身の軽装だしどうなったことやら?
私達は降っていく。
2番目とへつり。
ラストの傾いた橋を渡り急な崖を登る。14:40頃。
また「危ない橋」を渡り造林小屋が見えてくればラストは近い。
駐車場に戻ったのが15:20少し前だったから、魚止め橋8:20頃からちょうど
往復7時間だった。結構きついコースだったからかなり順調だったといえる。
白馬岳は残念だったが昨秋に遣り残した(その時の2人とも来られた)ものを片
付けられて良かった。
素晴らしい新緑と満開のシロヤシオ、マメザクラにも会えたし富士山もすっきりした
姿を見せてくれた。なかなか手応えのあるいいコースで楽しい一日だった。
ルート図を載せておきます。
(了)