早戸川から蛭ヶ岳 | 鬼川の日誌

早戸川から蛭ヶ岳

  市原新道を登り白馬尾根を降る  18,5,4    

 

  5月連休白馬岳に登る予定だった。ところが4,5日と高所では雪も降るかもしれ

 ない悪天予報となり中止となった。連休後半が空いてしまったので、昨秋増水した

 早戸川の渡渉訓練で終わってしまった蛭ヶ岳に再挑戦することにした。

  参加者の都合で4日にしたが、北アルプスや主に日本海側は荒れた空模様で

 一部関東地方も雨風の予報ではあったが神奈川県辺りは外れている様子。だが

 微妙で稜線で雷雨に遭遇もあるかも知れずちょっと心配ではあったが、ツエルトを

 用意するなどして決行した。今日は5名。

 

  結局この日は昼頃ちょっと怪しい雲が出たもののほんの一瞬で、一日快晴風も

 穏やか絶好の登山日和となってくれた。(下界の方が風が強かったとか。)

 車で宮ヶ瀬湖の奥、旧丹沢観光センター辺りまで入る(本間橋、魚止め橋付近)。

 魚止め橋8:20頃。水は結構多そうだ。

 

 

  林道終点の伝道から山道に入り今にも崩壊しそうな造林小屋8:45頃。

 新緑がまぶしい。秋には紅葉が素晴らしい所だ。

 

 

  新しくなった橋や文字通り「危ない橋」を渡って進むとちょっとした岩場がありこれに

 上がると下の早戸川の渡渉点が見下ろせる。シーズンインだからか橋が渡されて

 いるのが見えた。これはありがたい。

 

 

  急なロープのある崖を下りて真新しい丸木橋を渡る。立派な橋で相当に傾いてい

 るが水中を渡渉することを思えばなんでもない。ちょうど9:00頃か。

 

 

  右岸を進む。一部ヘツル所もあるが10分も掛からず直ぐに2番目の橋で左岸に

 渡り返す。大分以前はこの2番目の橋の位置が違っていて(もっと手前)2番目を

 渡ってから山道に入りそのまま雷平まで行けた。(左岸側)

 

 

  今は2番目から3番目の橋は直ぐでまた早戸川の右岸に渡る。少しで原小屋沢の

 合流する雷平だが以前と違ってこちらは右岸側になる。早戸川はここで直角に左折

 するし、これまでの流れに真っ直ぐ合流する原小屋沢が本流のように見える。

 ここで少し休憩する。9:15頃から。

 (雷平は夏はヒルのメッカで知られるがまだお休み中のようだ。)

 

                (3番目、右岸に渡る)              (4番目、右岸から左岸へ)

 

  4番目を右岸から左岸に渡るのだが、合流する原小屋沢の右岸になる。これから

 原小屋沢を遡る道は左岸側に付いている。渡るに浅いところがないので少しその

 まま右岸側の踏み跡を追い、浅そうな所で渡渉した。水は冷たかった。

 

 

  昨秋渡渉で靴を何度も脱いだり履いたりで手間取ったので今回は濡れてもいい

 靴(スニーカーや沢靴)を用意してきた。ここは素足で渡ってしまったがもう一度左

 岸から右岸へ渡り返すはずで橋がないこともありうるので準備して進む。左岸側に

 はしっかりした踏み跡がある。中ノ沢の合流をみて先に進むとちゃんと橋があった。

 

 

  沢に入る渡渉が一回だけですんだのはありがたい。都合6回の渡りだが全部水に

 入ったとするとこれだけで結構大変だった。渡れば原小屋沢の本流に掛かる雷滝

 である。新緑に囲まれて豪快に水を落としていて見応えあり素晴らしい。水飛沫が

 気持ちよかった。ちょうど10時頃。また登山靴に履き替える。

 

 

  滝の右岸側に岩を縫って道がありこれを登る。途中横から見た滝。なかなかの

 迫力です。原小屋沢は遡ってみたい沢だがチャンスを逃している。

 

 

  滝の落ち口辺りで登山道は沢を離れて登っていく。市原新道目印のお皿があった。

 上に鹿柵沿いに急な道が続いている。

 

 

  鹿柵沿いにしばらくそのまま登っていったが急な上に土が柔らかく登るにかなり

 きつい思いをした。皆さんも登り辛かったようだ。

 

 

   しっかりした踏み跡に出て少し休憩を入れる。更に登りきれいなブナ林に出た頃で

 もう11時になっていた。この少し上が地図表記1352m地点だった。

 

 

  看板があった辺りを過ぎると左手が崩壊した地点に出る。真っ逆さまに落ちている。

 右手は普通で通過に問題はないが覗くと怖いくらい。この辺りのシロヤシオはもう

 満開になっていたが数は少ない。

 

 

 

      (続く)