燧ケ岳 2 | 鬼川の日誌

燧ケ岳 2

  燧ケ岳BCスキー  18,4,28   

 

  樹林帯に入り沢をいくつか横断して直下の雪面の方へ進む。樹林帯を抜け出る。

 11:00頃だった。

 

                          (抜けてきた樹林帯、出てきた仲間が見える)

 

  広い沢状の斜面をひたすら登る。

 

 

  そのままは上がれないので更に左の斜面に移る。移る辺りで少し休憩する。

 ここから直登気味に登っている人たちも見えるが、これはかなり急なのでこの雪面

 を更に左上する踏み跡を追う。

 

 

  左上する踏み跡をドン詰まりまで行く頃、後続の皆がこのトラバースに入ってくる

 ところが見えた。かなり左上真っ直ぐに登ってきたので、後ワンターンして登ると

 山頂直下の棚に出た。

 

                            (小さく仲間が写っている)

 

  この直下に板だけデポして最後の突起を登る。11:55山頂に先着。

 4時間10分くらい掛かった。素晴らしい大展望。

 

                          (双耳峰の柴安グラと右手が平ヶ岳)

                          (尾瀬ヶ原、至仏山、上州武尊岳)

                       (真っ白な尾瀬沼と日光連山、中央日光白根山)

                            (会津駒ケ岳)

 

  12:05過ぎには後続の2人そして更に10分後には最後の1人も登ってきた。

 4時間半くらいと見ていたから予測どおり、よく頑張りました。山頂でドローンを飛ば

 していた人に記念写真を撮ってもらった。

 尾瀬ヶ原にはまだ雪が残っており緑は全く見えないが木道が確認できる。

 素晴らしい眺めだ。

 

 

  直下の棚に下りて滑走の準備を整える。滑り出しはほぼ13時近くになった。

 

 

  準備が出来た所で待望の滑走。直下の急斜面を一気に滑り降りる。皆さん滑る事

 にかけては私のスキーの先生クラスの上手い人ばかりだからあっと言う間に、あえ

 ぎながら登った斜面を滑り降りる。樹林帯に突入する直前まででものの5分も掛か

 らない。ここから私で登りにほぼ1時間かかったのに。ここまでは広い斜面で溶け気

 味ではあるがまあまあの雪質で最高だった。気持ちよく滑れた。

 

 

  樹林帯の中は沢の横断もあり立ち木の障害物もあり滑りにくいものの問題なく抜

 けて熊沢田代を見下ろす広い斜面に出る。来た道をそのまま辿れば田代の上の

 ピークに登り返さなければならない。これは避けたいのでピークの山の右手に残る

 雪面で大きく巻いて進むことにする。確か以前来た時も巻いて降ったはずだ。

 

 

  ピークの形状(横に長い)からしても巻き道はかなり大回りではあるが裏手に出て

 広沢田代に滑り降りてこれを横断する。横断では結構漕ぐ所もあり疲れる。

 田代の終わり辺りで少し休む。ここで13:30過ぎ頃。

 

 

  これからは板を外して登った急斜面もあるし、全体に藪気味の斜面で行く手を阻ま

 れる所も沢山あり滑るには一番大変ではあったが、障害物をどう突破し滑るかも

 なかなか楽しいし面白かった。

 13:50過ぎ頃には駐車場に無事滑り降りた。

 滑走を開始して1時間掛からなかった。これはかなり早いでしょう。

 休憩がてらゆっくり帰り支度をして駐車場を後にする。

 

 

  桧枝岐村の「燧の湯」に立ち寄り汗を流して帰京する。

 途中屏風岩に立ち寄る。そそり立つ垂壁の凄さよりもその下を流れる川の雪解け

 水の激流に目を奪われた。それにしても水がもの凄く澄んできれいだった。

 

 

  かなり急遽設定した感じの燧ケ岳BCスキーだったが締めのそれに相応しく最高の

 天気に恵まれたし、泊まった宿も良かったし、登りはオーバー古希の身にはかなり

 きつかったけれど皆さん頑張って気持ちのいい滑りを堪能できた。

 一日楽しめて何よりだった。

 

  (了)