八幡平山スキー
八幡平バックカントリースキー 18,3,10~13
今シーズンバックカントリー(山)スキーのメインイベント八幡平に
行く。今回は車2台で10名(男4、女6)。
さすがに遠いので初日は朝早く出発して現地まで移動するだけである。
それにしても車を出し運転もお任せした二人はタフですね。私はこんな
長距離では疲れてしまうのは間違いない。現地でも車でかなり移動する
ので不可欠ということでもあるが、お陰で新幹線で移動するのと比較す
ればかなり足代の節約にもなっただろうと思う。
現地3日間のうち1日くらいはゲレンデもあるかと覚悟していたが、
思いがけず初日も天気が回復し風強く寒かった日もあったものの、メイ
ンイベントに相応しく3日間とも山に入ることが出来たのだからとても
ラッキーだった。
今回は昨年のオートルートツアーがらみである。そこで一緒になった
人が参加しただけでなく、ツアーで知り合いとなった八幡平在住の伊藤
ガイドに平日の2日間案内してもらうということで企画された楽しみな
ツアーである。
全国的に大雨を降らせた低気圧も通過して11日は朝から急速に天気
が良くなってきたので今日は茶臼岳に登る。松川温泉の宿から車で30
分ほど八幡平アスピーテライン除雪終点付近(御在所)に駐車する。
車で移動中1昨日の大雨で雪が流れて出来たと思われる無数のはっき
りした溝が山肌に刻まれているのが見える。あまり雪の状態は良くない
ようだ。
シールで歩き始める。9:10頃から。左手に岩手山が見えている。
初めは道沿いに恵比須沢を橋で渡ってから茶臼岳から南東に伸びる尾根
に向かって進む。上の写真ほぼ正面。この尾根の山腹に取り付くのが
9:50頃から。
雨に洗われた斜面はかなり硬くシールで登るに手こずる。しかし気分
のいい登り。
雪が硬く締まっているので斜度がきつくなってきた所で持ってきた人
はクトー(スキーアイゼン)を着ける。
尾根稜線に10:50頃上がり、少し休んで茶臼岳手前の1448m
ピークを登る。
越えると茶臼岳本峰が聳える。山頂付近は斜度が結構きつそうである。
山頂に向かって左手側のほうが斜度は緩いようだが樹林帯のようだ。
11:20頃。
山頂近づくにつれ斜度は増し雪面硬く厳しい登りとなった。アイゼン
を着けていればともかく無しで登った人はかなりきつかったろうと思わ
れるがまあ力のある男性陣ばかり。私は持ってきてよかった。ようやく
山頂に到着したのが11:50頃だから歩き始めて2時間40分。時間
的には早いほうかな。
この後山頂から滑り降りて裏手にある茶臼山荘(避難小屋)に行く。
中に入り昼飯休憩とする。中はきれいに保たれている。後ほど3名の山
スキーヤーが私達とは別ルート(?後ろを登ってきている人は見えな
かった)で到着した。
避難小屋前で記念写真。
さてこの後の降りが大変だった。少し登りになるが山頂に登り返せば
良かったと後に思ったのだが、面倒なのでそのまま茶臼岳の東側の急峻
な斜面をトラバースした。
この斜面が急峻で雪面が硬く締まっていただけでなく大雨に洗われて
溶けて流れた無数の溝が走り(洗濯板を横にしたような)、それを横切
るわけだからデコボコ、ガタガタが酷かった。それ以上に斜度がきつく
硬く転倒したら止まりそうもなくはるか下まで落ちそうでとても怖かっ
た。しかし皆さんたいしたもので無事この斜面を突破して、山頂への登
り斜面に出ることが出来た。
この斜面も登りで苦労したように急で硬く滑るのも難しいがトラバー
ス斜面ほどの斜度はないからまあ問題ない。山頂から滑る方が良かった
ようだ。この日は雪が全然緩まなかったな。
(トラバース開始)
(登った斜面を滑る、向こうが1448mピーク)
1448mピークも登り返さず左手を巻き気味に降った。ここも洗濯
板状で滑りにくいことには変わりなかったが山頂ほどの斜度はなく比較
的問題はなかった。
降り斜面もずっと硬いままでパウダー斜面を滑るほど気持ちよくとは
行かなかったがまあ楽しみながら降り、ちょっと帰路を間違えたりしな
がら駐車場に辿り着いた。
八幡平の山並みは実に広々としている。
13:30過ぎだったから行動時間は4時間20分くらいと順調だっ
た。登りも降りも斜面が硬く結構大変ではあったが天気が回復してくれ
て八幡平の初日を楽しむことができたのは何よりだった。
今宵の松川温泉の宿は私ら山屋にしてはおいしい料理が出るちょっと
贅沢な宿だった。いつものことながらご苦労さんの宴会は賑やかだった。
(続く)