三浦アルプス
三浦アルプス散歩 18,3,4
スキーの祭典に続き24、25日に上州武尊山スキーの予定だったが風邪を引いて
しまいキャンセル。良くなってから28日に幕岩に行き梅の花の中でのクライミング
を楽しんだが、結局しばらく歩いてない。そこで空いている人を募集して3名で三浦
アルプスに行く。4日は日本海の低気圧に向かって強い南風が吹き、そのせいも
あり暑いくらいの好天だった。凄い風で木々が唸っていた。
三浦アルプスは実にいろいろなコースがある。この日もハイカーがとても多かった。
私たちは逗子駅に9:30頃集合してのんびりと歩き始め、桜山トンネルを抜け御霊
神社のある住宅地を通り森戸川林道入口の先から阿部倉山に取り付く。私たち
より先に住宅地を歩いていた5、6名のオバサングループはこの方向を歩いている
から多分森戸川林道に行きたいと推測されるのだが、早くも住宅地で迷っていた。
(民家の桜、ミモザは満開)
(阿部倉山取り付き、長徳寺跡)
一汗かいて阿部倉山に登るとちょうど女性ばかりの団体ハイカーが休んでいた。
山頂の回りは篠竹のヤブなのだがきれいに刈り払われていた。団体さんは10名
近くいたが若いガイドらしき女性が森戸川林道のほうに引き連れていった。どういう
ルートを案内しているのか良くわからない?ともかくここはいろいろなルートがある。
私たちはこれから二子山に向かう。小さいながらアップダウンは結構きつい。
ちょっとした広場になっている下二子山。二子山の名の通り双耳峰。
一旦降り上二子山に向かう道に椿の花が沢山落ちていた。
上二子山山頂は日当りのいい広場になっていて展望台がある。横浜から東京湾
方面が見渡せるが霞んでいた。
これから道なりに降り森戸川の源流に入る。これを降り沢の中を歩いたり何回か沢
を渡渉する。今日は水が少ないので全く問題ない。沢の合流点(森戸林道の終点)
を確認してから中尾根に取り付きこれを登る。
中尾根は両側を沢に挟まれた細い尾根でなかなかきつい。私たちがこれから向かう
乳頭山から来たらしいハイカーと何度かすれ違う。中にはお婆ちゃんを連れた孫娘
さんらしきもいた。向こうからすればジジババたちとすれ違ったとなるだろう。あらゆ
る年代階層が歩いている。中には乳頭山方向から歩いてきたのにこれから仙元山
に行きたいというピントのずれたお兄さんとも出会った。仙元山に行くなら中尾根で
はなく南尾根だ。隣の尾根ですよと最初は連れ戻そうとしたけど相当遠回りとなる。
よくよく聞けば森戸川林道に出られればいいというので私たちの来た中尾根を歩い
てもらうことにした。ここは道がかなり複雑なのにあまり山慣れない人も一杯いる。
そういう人は大概京急の出している「三浦アルプストレッキングMAP」を持っている
のだが地図に慣れないと細かいところは分かりにくい。
鉄塔の下を二つ抜けると乳頭山である。逗子駅を歩き出したのが9:30頃だったから
2時間50分で着いたことになる。12:20頃だ。
ここからの東京湾の展望は素晴らしい。空気の澄んでいるときなら湾を越えて遠く
スカイツリーが見えるときもある。写真にも写る。
ちょうど昼飯時ではあるが少し前で軽く食べたし、今日は風が強く山頂は寒いので
直ぐに降り畠山方向の道を辿り適当な休み場所を探しながら進む。しかしこの道も
なかなか険しいアップダウンが続く細い尾根道で結局畠山分岐点まで行き着いた。
ここが少し広くて遅い休憩昼飯とする。この道には何ヶ所か旧海軍の要塞標柱が
ある。この尾根から海側は要塞で立ち入り禁止の時代があったわけだ。乳頭山から
は今日も米海軍の空母が入港しているのが見えた。周りも軍艦だらけで今も軍港
であることは変わらない。
畠山分岐からは一旦坂を急降りに下りて鉄塔に着く。この下をまた急な階段を下り
て道なりに進み、横横道路下のトンネルを二つ潜り抜ける。
トンネルを抜けると民家が何軒かありこれまた高速道路の下の道を進むと塚山公
園に登る道があり、一登りで三浦安針の墓のある公園に到着する。墓の前には
安針の故事来歴を漢文で記したかなり大きな石標がある。これだけの一枚岩を切り
出して文字を刻み込み、重機のない時代に運び上げて立てるのは大変な仕事だと
思うが。それだけ安針の功績が重かったわけだろう。
13:30頃で途中休憩を入れてだが4時間と散歩にしてはまあまあかな。
まだ終点京急まで少し歩く。
塚山公園には桜の広場があるのでもう直ぐお花見が出来るだろう。広場で少し休み
京急安針塚駅までぶらりと歩いて今日の散歩は終わりである。
使い初めでまだ練習だがジオグラフィカによると約11km近く歩いたようだ。これは
地図の距離だからアップダウンの実際の距離は1.3倍ほどとして14kmほどかな?
もう随分何かの折につけ(リハビリ散歩が多いか?)、何回もまたいろんなルートで
あちこち歩いているが、三浦アルプスは日帰り散歩にはうってつけです。
(了)