スキーの祭典(山スキー) | 鬼川の日誌

スキーの祭典(山スキー)

  山スキー(黒姫山、佐渡山、鍋倉山) 18,2,16夜~19 

 

  スキー愛好家が一堂に集まって年に一度の祭典。私は山スキー組

 みに参加。

  例年この時期はあまり天気が良くない。17日朝は期待を持たせ

 るかのように日が射していた。それで展望のいい佐渡山に行くこと

 になった。ところが出発の頃には早くも雪が降り出し、シールを履

 いて歩き始める頃にはだんだん酷くなり、佐渡山の尾根に取り付き

 登っていくうちに吹雪となってきた。結局中間部辺りで撤退して登

 ってきた尾根を滑り降りた。

 

  18日は朝から大雪模様。黒姫山は諦めて野沢温泉スキー場でゲ

 レンデスキーとなった。

 

  19日にようやく天気が回復してきた。最後は鍋倉山である。こ

 こでは登りも滑りも気持ちよく山スキーを楽しむことが出来た。

 

 *

  17日宿から戸隠大橋まで移動するうちに見る見るうちに道に雪

 が積もり、車での移動が難しくなるくらいに雪が降ってきた。この

 ときはまだ風が強くはなかったから装備を付けて歩き出す。9:00

 過ぎ頃(この後ビーコンのチェック)。

 

 

 

   雪が激しくなる中を林道を進み佐渡山と黒姫山との分岐点に先発

 隊が9:50過ぎ頃。今回は人数が多いこととまだ山スキーを始めた

 ばかりの人が参加しリーダーがその面倒を見なければならないこと

 もありA班(リーダー班)とB班(O2班)とに分けられた。早速

 始めたばかりの人はシールトラブルを起こしたりして少し遅れた。

  B班は待ちながら休憩する。荷物に雪が積もっているから結構降

 っている。

 

 

  A班も直ぐに到着して少し休み尾根取り付き点へ向かう。取り付

 き点は近い。

  10:10過ぎ頃で尾根には踏み跡がまだ残っている。

 

 

   雪が激しく降る中を結構な急坂を登っていく。しばらくするとや

 はりA班とB班の差がついて来始める。10:30過ぎ頃。B班は

 先頭を交代しながら進む。

 

 

  10:40過ぎに一旦立ち止まりA班を待つ。その後ますます厳し

 く吹雪模様となる中をB班は先頭を交代しながら進むがB班の中で

 も足の早い人の順番になることもあり、またA班と差がついてる。

  B班の中でも少し差がつく。

 

 

  11:10を過ぎる頃にはいよいよ風が強くなり、先頭とO2と休

 憩にいい風除け場所を探しながら進む。地図にある1673m表記

 の場所近く(ジオグラフィカ)であることは確認したが平らな場所

 がなく、風下側は急な崖である。やむを得ず大きな平ではないが少

 し開けた場所でこれ以上は進まず待機して、リーダー班を待つこと

 にした。

  12:15過ぎ頃で風が厳しい。私もこれ以上は無理と思ったし

 B班の皆も直ぐにも降りたかったようだがともかくリーダーを待

 つ。A班の早い人たちも追いついてきた。

 

 

  やがてリーダーが初心者の人を下に待機させて追いついてきた。

 天候悪化で撤退との号令で皆も一斉にシールを取り滑降の準備をす

 る。風は時おり収まることもあったのだが厳しくシールを取る作業

 で手が凍える。こういう作業用の手袋は濡れに強いものが一番い

 い。シール収納の用具を飛ばされないように作業するだけで大変で

 ある。ときおり山スキーではこういう場面は不可避であるが辛いも

 のだ。

 

  滑降はリーダーが2人一組のペアを編成して離れ離れにならない

 よう指示して開始する。滑るのは今登ってきた尾根の東側は崖だし

 尾根のトップは狭いので、基本反対側の片斜面を滑り降りる形にな

 る。わりと潅木が多く狭くて快適とはいえない尾根斜面だが適当に

 滑れる広さのあるところを狙って細かなターンで切り抜けていく。

  難しい滑りになる場面が多かったがそれを切り抜けるのもなかな

 か面白い。皆さんもこけたり慎重に滑りながらではあるが上手く潅

 木、大木を回避して滑り降りてきた。いい訓練になったでしょう。

 (この降りの写真は撮れなかった。)

 

  黒姫山との分岐点で待つことにしていたので、リーダーが初心者

 を連れて降りてくるまで待つ。待つために待機するだけでかなり寒

 かった。

  やがて全員が揃い戸隠大橋まで林道を滑り降りる。

 予定時間よりもかなり早めに大橋の駐車場に着いたのだが送迎のバ

 スは待っていてくれた。運転手さんもこんな天気では途中撤退もあ

 りと思ったそうだ。雪の中待つこともなくバスに乗れたのは有難か

 った。

  戸隠林道にはかなりの雪が積もっており今の時点でようやく通行

 できるというくらいになっていた。このまま降り続けば除雪をして

 くれない限り明日はここを通るのは難しいかもしれないというくら

 いだ。

 

  そんなわけで宿に大幅に早めに帰着した。この後風呂でさっぱり

 してから早速宴会である。山スキー組み13名のうち男は4名のみ

 であとは女性陣なのだが、山スキーに来るのはさすがに女傑ばかり

 だから、この宴会が賑やかで大変なものだった。

  いつものことだが男連中は圧倒されて小さくなっていた。初めて

 祭典山スキーに参加した人は宴会の方が疲れたという。

 

 *

  18日は朝から大雪である。これでは黒姫山は諦めようというこ

 とでこの日は野沢温泉ゲレンデスキーということになった。このス

 キー場は結構広い。私も随分昔に来たことはあるがほとんど覚えて

 ない。知っている人の案内でゲレンデの面白そうな所をほぼひとと

 おり滑った。しかしときおり雪が止むような事もありはしたが基本

 一日吹雪模様で酷く寒かった。それでも皆さん頑張ってよく滑りま

 した。

  いくつかの急斜面のオフピステも雪がたっぷりで面白かったが、

 スキー場トップの毛無山に上がり、ここからの林間コースが楽しか

 った。ここは山スキーの林間の滑りの練習にはとてもいいところだ

 った。しかし見つけたのが最後の頃でここで何度も練習するとはい

 かなかったのは残念だった。

  今日のアフタースキーの宴会も賑やかだった。

 

 

 続く