塔ノ岳 | 鬼川の日誌

塔ノ岳

  雪の塔ノ岳  18,2,3    

 

 31日に皆既月食を見た。完全に地球の影に入ってからブラッドムーンと言われる

 赤い月となりなかなかきれいだった。(写真はぶれてます)

 

 

 1日には雪が降った。丹沢にも降っただろうと雪を期待して塔ノ岳に行く。

 今日は4名。大倉を出たのが9:15頃とのんびり。ロウバイが花盛りだった。

 とてもいい香りがする。

 

 

  30分ほど歩いて観音茶屋。この辺まではほとんど雪もない。朝は寒く結構着膨れて

 いたので歩くと暑くなりどんどん脱ぐ。

 

 

 見晴らし茶屋手前の尾根に出ると結構しっかり雪道になる。まだ歩くのに問題はない

 が休憩を兼ねて軽(チェーン)アイゼンを付ける。茶屋まで最初からほぼ1時間。

 

 

  茶屋上の急坂辺りから少しずつ雪も多くなってくるがたいしたことはない。

 

 

  駒止茶屋までは普段あまり歩いてない人のペースにほぼ合わせてゆっくり登る。

 ここで休みたいというので休憩してもらい、後からマイペースで来てもらうことにして

 3人は先に進む。ここまで1時間半だ。

 

 

  一登りして尾根に出ると樹林の向こうに三ノ塔など結構白くなった山々が見える。

 

 

 堀山の家。11:05頃。ここで少し休むが普段から良く丹沢を歩いている人は少し早

 めに歩き出す。私ともう1人は10分弱休んで後を追う。出発時点で歩き始めから約

 2時間。堀山の家までもっと近い印象があるが結構かかる。

 

 

  ここまでゆっくりペースで歩いてきたので足も慣れてきたようで少しペースが上がる。

 この先で花立山荘に通じるバカ尾根名物の疲れる階段を登るのだが何人か若者

 達を追い抜いたから調子が出てきたようだ。2人だったが途中から私が前に出る。

 

 

 花立山荘。立ち止まり水分補給するが後ろが直ぐには来ないので先に行く。

 11:55頃。上はガスが掛かっている。

 

 

 花立の頭辺りからガスと風も強くなり寒くなってきた。富士山も今日は見えない。

 頭を越えると本格的な雪道になってくる。このペースなら3時間ちょいで山頂に

 つけそうとなって少し頑張る。金冷し12:10頃。

 

 

  あと一踏ん張りする。ここから15分ほどでたっぷりの雪に覆われた山頂。吹き溜ま

 りにはかなり積もっている。12:25頃。歩き始めの大倉から3時間10分と久しぶり

 の3時間ペース。訓練というつもりもなく堀山の家で2時間近くとゆっくりだったから、

 3時間ちょいで登れたのはまあまあだったかな。堀山の家の上からがいいペース

 だったが前半がゆっくりで疲れなかったからだともいえる。

 山頂はガスが濃くて周りは全く見えないし風が強く厳冬期の雪山らしく寒かった。

 

 

  先に着いていた人(はほぼ3時間とか)と合流し、うしろの1人を風を避ける場所を

 探して待つがなかなか来ない。休むにあまりいい場所ではないので記念写真を撮り

 降ることにする。ちょうど団体さんたちが着いて写真を撮ってやった。降りた花立で

 も出会い「老いらく」の人たちだということだった。老いらくも今6~700人の規模とか

 で私たちの会と変わらないくらいのようだ。「今日の私たちの平均年齢は70才超で

 すよ」というが、こちらも似たようなものだ。

 

 

 降り始めて少しで後ろの人が登ってきた。山頂は後ちょいだから待っているといった

 がガスで何も見えないしここでいいというので一緒に降る。花立の登りで私が先行し

 たが普通は私が追い抜ける人ではない。彼女は先日ピレネーのスキーから帰国し

 たばかりでまだ時差ボケが抜けず眠いのだと言っていた。そもそもそれでよく今日

 歩く気になったと感心するばかり。恐ろしく頑丈な人だ。

 金冷しを過ぎて花立の頭まで来ると、駒止茶屋から1人マイペースで花立山荘を目

 標に登りそこで待っているはずの人と出会う。花立で待つつもりが寒いので登って

 きたという。彼女もここまででいいというので一緒に降る。彼女のペースで登れば十

 分登頂出来たわけで今度は彼女の登頂を目標に登ることにしよう。

 

 

 花立で風を避けながら少しゆっくりする。私は上で昼飯のはずが寒くて止めて降りて

 しまったのでここで食べた。飯に忙しく写真を撮り忘れた。

 その後降って花立と堀山の家の中間部の平で13:40頃だったから、花立に13時

 30分少し前頃までいたようだ。鹿がいた。

 

 

 堀山の家で少し休み14時頃に歩き出す。降りは皆さん快調だ。

 

 

 見晴らし茶屋14:45頃。

 

 

 バカ尾根登山口に15:15頃に着いたから全行程で6時間10分くらいとなるか。

 

 

 今日一日私はチェーンアイゼンだったが、雪のないところもあるような登山道の場合

 6本爪でも結構引っかかるがチェーンは爪が小さいのであまり邪魔にならず歩き易

 い。雪道でも丹沢の場合は適度に踏んであるので十分使えるが、春の腐れ雪のよう

 な場合は履いてないのと変わらないから特に急坂の降りでは役に立たず滑落の恐

 れがある。実例を目の前で経験している。要はどこで使えてどこでは無理か抑えて

 おくことだ。

 適度な雪道と真冬の寒さも経験して楽しい一日でした。

 帰りは秦野駅近くの居酒屋でご苦労さん会。なんだか随分と話し込んで遅くなった。

 

  (了)