鍋割山
マルガヤ尾根から鍋割山 17,12,17
先日ジムに行ったが往復の電車や軽く一杯の中華料理屋などでセキをしている人多く風邪をうつされたかその後不調。2日ほどだらだらして過ごしたしそれ以前から多分これもボルダリングで少しの高さではあれ飛び降りることで傷めたらしい腰の痛みがあった。この調子では心配になったが熱は出なかったので予定通り鍋割山に行くことにした。最初の計画ではマルガヤ尾根から鍋割山に登り、鍋割山北尾根を降って尊仏土ノ平、これから小丸北尾根を登り返し小丸尾根を下山する地図読み山行である。
秦野駅に集合して車で県民の森駐車場に行くが既に満杯。路肩も車が溢れていたが何とか駐車場所を見つける。土日はここは何時も一杯だ。
これから二俣を過ぎて鍋割山登山道を進み本沢を渡った所がマルガヤ尾根の取りつきである。尾根を示す標識は何もない。張り出した尾根の末端の踏み跡を探して登り始める。9:40を過ぎた頃か。いきなり植林帯の急登である。
(二俣) (本沢)
取り付きが標高630mくらいでまず928mにピークがある。標高差300mほど。植林帯は直ぐに終わり雑木林となるがきつい1本調子の登り40分ほどでピークに出る。腰の痛みは衝撃によるもので捻る曲げるには痛かったがそれも軽くなり歩く分には問題ないようだ。少し休憩。
これから細く明瞭な尾根を登るが所々にヤセ尾根、露岩、白ザレの滑り易い急登などちょっとした悪場がある。ヤセ尾根に熊のウンチらしきが2ヶ所あった。
尾根が広くなっても傾斜はかなり急である。少し凍ってくればチェーンアイゼンでも欲しいところだ。
樹木が減ってきて傾斜も緩み明るい広場になってくる頃に箱根の山と愛鷹山、目指す鍋割山そしてその向こうに富士山が見えるようになってくる。
富士山が見えるようになってきたのは11時頃で尾根は終わるかと思ったがまだ一登りあった。富士山の右手北側に鍋割山を越えて南アルプスが見えるようになると尾根が終わり稜線登山道に合流する。南アルプスは真っ白だが雲が多く山頂がよく分からない。11:15頃だった。
ここは1300mの高さがあり鍋割山より高い。取り付きから670m(二俣からなら770m)の標高差で距離が約2km、これを1時間半ほどで登ったわけでなかなかいいペースだ。(二俣からちょうど2時間もそれなりです。)特に急いだわけではない。
マルガヤ尾根では全く誰にも会わなかったが登山道に出ると大勢の登山者が行き交う。日曜日の丹沢はさすがに登山者が多い。登山者がこれだけいるということはなかなか心強い思いがする。登山道に出て鍋割山に向かうとマルガヤ尾根とは反対側(北側)下にぽっかりと白い空間が見える。降りる予定だった鍋割沢のようだ。それを越えた向こうに蛭ヶ岳から桧洞丸の稜線が見える。
行き交う人に挨拶しながら鍋割山に行く。山頂では大勢の登山者に混じって私達も昼飯休憩とする。名物鍋焼きうどんを食ってる人も多い。南アルプスがきれいだが雲が取れない。大室山が大きく随分遠く感じる。最初はあまり風もなかったが少し吹き出すととても寒い。12時前には歩きだすことにする。
ここまで遅くなったわけではないが(出発が遅めだった)私の体調がいまいちで予定の全コースは無理なようなのだが鍋割山北尾根を偵察することだけはやりたいと歩き出す。北尾根入り口は雨山峠への登山道を200mほど歩くと直ぐに見つかった。旧鍋割峠への降りは凄く急峻である。(入口標高1230m辺りから旧鍋割峠1080m付近まで標高差150mで地図水平距離250mくらいだ。)マルガヤ尾根やここが凍っていたらと思い軽アイゼンを用意してきたが時間も昼頃でそれは出す必要はなかった。
(北尾根入口)
(旧鍋割峠)
急坂を旧鍋割峠に下り着き、もう少し歩いてみることにしてオガラ沢ノ頭に登り返して北尾根ルートを歩いてみる。ブナの大木にユーシン方向のペンキ印があった。鍋割沢まで降りて林道を辿ればユーシンに行ける。北尾根をしばらく降り尾根が急峻に沢に落ち込む辺りで止める事にして戻る。旧鍋割峠からの登り返しが大変だった。
(尾根を戻る)
鍋割山に戻ったのが13:20頃かな。手前の展望台からまだ富士山には雲が掛かっていた。一日頭を出さなかった。
鍋割山で少し休み今日行けなかった小丸北尾根の入口も見ておきたいのでまた小丸に登り返す。登ってきたマルガヤ尾根を過ぎて小丸山頂の少し手前に鹿柵がありその横を入っていくようだ。尾根を少し覗き込んでみる。テープが付いているようだ。ちょうど私が覗き込んだとき50mほど下の尾根にカモシカが飛び出してきたのだがばったり会った感じになったのか直ぐに姿を消してしまった。カモシカは目が悪いとかで普通は直ぐ逃げないことが多いのだがこの時は写真を構える暇もなかった。それにしても丹沢にもいるんだ。日本鹿ではなくもちろん熊ではないのは確かだが私の目玉もろくでもないから幻を見たのかも?小丸山頂近くから南側には江ノ島、三浦半島、相模湾が開ける。
下山は予定通り小丸からもう少し大倉尾根方向に進んで小丸尾根に入る。14時前くらいだったと思う。ここは結構長い尾根だ。材木搬出用のロープの土台跡を見て、見覚えのある「小丸まで1000m」の標識付近で少し休む。
その後いつもの登山道は通行止めの部分があり急な山腹に新しい登山道が付けられていて、一旦林道(工事中らしい)に出ていつもの小丸登山口に着いた。15:15頃だったから降りもかなりいいペースだった。登りの二俣からちょうど6時間くらい。
風邪気味、腰痛気味で心配ではあったがなかなかのペースで歩くことが出来て良かった。皆さんは元気で全く問題ない。車まで戻り秦野駅に着いたのが16時頃。駅近くの飲み屋でいつものご苦労さん会で締めて解散した。寒かったが楽しく一日を過ごすことが出来た。今日辿れなかったところはまた別なコースに組み込んで歩いてみたい。
(了)