桧洞丸 | 鬼川の日誌

桧洞丸

 桧洞丸北尾根から源蔵尾根  17,11,19    

 

 

 先日の丹沢山行が早戸川の渡渉訓練で終わってしまったのでもう一度紅葉の時期の丹沢に行きたいと思っていた。今度の計画は桧洞丸北尾根を登り源蔵尾根を降る周回コースである。両尾根とも道中には標識はないが踏み跡、テープ目印等はあるようだ。神ノ川ヒュッテ近くの日陰沢橋から歩き出して北尾根の取り付きまで約1時間の林道歩きがある。降りの源蔵尾根も同じ彦右衛門沢に降りてくるので林道は往復である。林道歩きは趣味ではないが仕方がない。幸い3人が計画に乗ってくれたので出かける。

 日陰沢橋を8:30頃に歩き始める。

 

 

 孫衛門沢を眺めいくつかトンネルを潜りきれいな紅葉を愛でながら歩く。この紅葉は朝日を浴びてきれいでしたね。

 

 

 結構長い歩きだが檜皮橋から広河原が見えてくれば取り付きの彦右衛門沢は近い。

 

 

 

 林道のカーブ地点、ミラーの横から入り彦右衛門沢の左岸を遡ると北尾根の取り付き点である。ちょうど歩き出して1時間くらい。ここから急な山腹を登っていく。

 

 

  日を浴びた紅葉を見ながら登るがあまりきれいなモミジはない。道は普段は明瞭なのだろうが今は厚く積もった落ち葉に埋もれている。かなり分かりにくいが辿れないことはない。

 

 

 40分ほどの登りでドラム缶広場にでる。ドラム缶の残骸と木材の搬出作業に使ったと思われるワイヤーロープが残っている。この付近は植林地であるがもう枝打ちもされていない。今は林業は成り立たなくなりほったらかしのようだ。山を歩けば同じような光景にあちこちで出会う。ロープはこの後しばらく所々に残っていた。この辺りから左手に蛭ヶ岳が見える(アップ写真)。少し休憩する。

 

 

 休憩後少し歩く(10分ほど)と植林地が終わりブナなどの自然林となる。もうすっかり葉は落ちきっていていかにも冬枯れの様相。モミの木らしき大木が根本から折れ倒れていた。折れ口がそんなに古くはないようだが何故倒れたのだろう?基本は老いて弱ったからかな?数年前の大雪被害か台風などの強風によるものか?根本からボッキリだから倒れるときには凄まじい悲鳴が上がっただろう。隣の木も押しつぶされている。

 
 
 この辺りの登りはほぼ尾根直登でけっこうきつい。一角にあるコケだけは青々としている。急登なのでまた休みを取るが休むと寒い。
 
 
 やがて尾根が狭くなり笹原が出てくる頃特徴的な捻じ曲がったシロヤシオの木を多く見かける。ブナの木はどうも元気がないように感じる。もう山頂はそう遠くはない。
 
 
 山頂直下は丈の高い枯れ草原だがやたらと枯れたアザミが多くチクチク刺される。遠くに見えるのは大室山かな。
 
 
 歩き出してちょうど3時間桧洞丸山頂。北尾根取りつきから休みを入れて2時間だからかなり順調に登った。下界は晴れているようなのに山頂一帯は厚い雲に覆われていて霜柱が溶けないくらい酷く寒かった。北尾根では誰にも会わなかったのだがさすがに日曜日で山頂は大勢の登山者で賑わっていた。
 
 
 山頂ではちょうど昼飯休憩の時間だが、寒いし日も短い季節であまりゆっくりも出来ないので食べるものを食べ記念写真を撮ったら早々に降る。それでも20分近くはいたかな。
 
 
    (続く)