毛無岩 | 鬼川の日誌

毛無岩

 西上州、毛無岩  17,10,26・27    

 

 

 10月の天気は酷かったですね。14,15日の米子沢、次週の御神楽岳の予定が悪天で流れてこの28,29日も2週連続の台風だから3週続けて駄目になった人もいるだろう。私も2週続けてクライミングジムに行くことになったが、山にあぶれた人たちでジムは大変な混雑だった。私は26・27日で毛無岩を計画していたので雨の隙間で半月ぶりに山に行くことが出来た。気持ちのいい秋晴れの天気となりなかなかの黄紅葉を堪能することが出来た。

 日の短い季節で東京朝発では少し忙しそうなので前夜出かけて途中道の駅「オアシスなんもく」でテント仮眠。ここから星尾集落道場神社、毛無岩登山口までは30分くらいである。神社横の林道に入ると直ぐ先に2,3台駐車できるスペースがあった。私たちが止めて準備をしているうちに、群馬ナンバーの地元の人らしきが後ろに車を停めた。私たちは沢コースで登る予定だが彼(等)は尾根コースで登るという。頂上で会いましょうとそれぞれに出発する。

 駐車した神社横の道をそのまま奥に辿ると浄水場らしき建物、さらに先に数台停められそうな広場がありその先から沢に降りる。今日は4名。8:10頃。

 

 

 沢コースであるがもちろん登山靴なので濡れないように道を探しながら進む。滝は高巻き道を辿る。

 

 

 えらく滑りやすそうな崖にロープが張ってあった。ここは水量の多いときは仕方がないが今はそれほどでもないので私は下部をへつった。ちょっと微妙なバランスを要したので皆はロープ沿いにへつったが酷く滑り易く、師匠が補助にロープを足して2人を誘導した。背景の黄葉がきれいだった。

 

 

 結構大きな滝があった。もちろん高巻きである。踏み跡を探し適当に辿っていく。8:30頃から。

 

 

 途中沢はいくつか分岐するが本流はまあ分かり易い。8:55頃、左岸の立ち木に「前橋山遊会」なる看板が打ち付けてあり、上の台地に造林小屋?らしき小屋が見えた。ここで少し休憩する。

 

  

 ここからそのまま沢中を辿る。道は高巻き道になるのだが沢靴なら沢中をジャブジャブ歩けばほぼ問題ないようなところをかなり高く崩れ易い細い巻き道を辿ることになる。全体にそんな感じの道を行くので沢靴があればと思わないではないが、履き替えるのは面倒だし余計な荷になるから持つことはない。

 

 
 高巻いたり沢に降りたりしながら、9:30頃にまた左岸に看板が見えてきた。その地点の左手沢の奥にかなり大きな滝が掛かっているのが木の間越しに見える。この辺りから看板のある右手の山腹を辿る登山道となるが先の台風によるものか枝や葉でびっしり覆われていて踏み跡は判然としない。コンパスで相沢越方向を目指して辿るとまた毛無岩を赤い矢印で指す看板がある。左手を示す方向に従い進む。
 

 

 この辺りになると黄葉がとてもきれいで気持ちがいい。

 

 

 ほぼ沢沿いに相沢越目指して登っていく。植林帯も背後が明るい。

10時頃にまた少し休憩する。

 

 

 植林帯が終わる頃左手の紅葉の奥にイデミ(1294m)が尖って聳える。

 

 

 相沢越らしき稜線が見えてきて黄葉を愛でながら一登り。10:20頃に相沢越到着。沢に降りてから2時間10分ほど。ところがこの看板の向きがオカシイ。変だなと触るとポールが軽く回り動く。風で90度回転していたようだ。まあ方向を間違える所ではないからいいものの一応直しておいたがまた直ぐ動くだろう。

 

 

 少し前で休んでいるのでここはそのまま毛無岩に向かう。直ぐに毛無岩の巻き道(縦走路)を分ける。看板あり。この先のカエデの紅葉、黄葉が日の光を受けてとてもきれいだった。

 

 

 稜線を辿りまた山遊会の看板を見て進み、千ヶ平分岐辺りの小ピークを登ると目の前に毛無岩の岩峰が錦秋の裾を広げて聳えていた。巨大な鯨が海からヌット頭を突き出したように見える。また右手には遠く雪を被った八ヶ岳らしきが見えた(望遠)。10:40頃。

 

 

 

   (続く)