槍ヶ岳・北鎌尾根 4
北鎌尾根を登る 17,9,10 (続き)
P13辺りにいると思われるのが12時少し前頃。
これから岩峰を巻き気味に少し降って、また稜線に戻る。
そして次の小岩峰が12:20頃(上の写真から10分強後)である。10分登っているから結構登っている。この辺りもピーク林立である。真ん中飛び出ているのはちょうど槍の穂先が重なって見えているものだ。
その10分後12:30頃Yさんが振り返って撮った写真、一番高い後ろが独標になるのだろう。
そして少しで目の前に白くザレたピークが現れる。多分P14かな?これは見た目は酷くボロボロだがそのまま直登したと思う。この写真が12:35少し前頃。
そしてこのザレピークを直登後千丈沢側を巻いて進んだ。そして上が今越えたピークと次のピークとの鞍部になっていると思しき辺りで、登り易そうな所を選んであまり行き過ぎないうちに登り返す。進みすぎると復帰するのが大変になる。どのレポにも注意点になっていることだ。この巻きの写真がないがまた稜線に復帰して登っている次の写真が12:55頃である。
(P15、頭に槍の穂先が見える)
そしてこのピークはP15だった。ピークから振り返ると独標。もうP11とか12とかは吸収されて区別はつかない。ちょうど13時頃。ここまでくれば槍ヶ岳は目の前だがまだまだ急な登りがある。
「諸君頑張れ」のプレートがあり、ピーク先端に行くと懸垂下降点があった。見下ろしたところさほど傾斜は強くなくクライムダウンも出来そうだったが、一応ロープを出しこれを掴んでごぼうで降った。
北鎌平まではもう一登りあり13:35頃着いた。独標からここまで一番の核心部約3時間が目安。私たちはP10とP11のギャップを越え始めてから3時間10分くらいだった。これで一番危なく難しい所を抜けることが出来た。北鎌平から目の前は大きな岩塊が続く。
これを一登りして振り返る。14時頃。先ほどの北鎌平に3人組らしきが休んでいるのが小さく見えた。多分彼らはここでビバークかな。
この写真でいうと奥が独標(2899m)、中間のピークがP13(2873m)で一番近いピークがP15ということになるのだろう。
北鎌平に着いた3人組を後ろにいよいよ槍の穂先の登りである。大きな岩塊がゴロゴロしているのでルートは分かりにくい。ともかく上に行くしかない。穂先を見上げる。14:15頃。
少し進むと遠く小さく見えていたカニのハサミが直ぐ上に見えてきた。
この先でガイドが2人を引っ張って追いついてきた。この上にチムニーがありこれはちょっと難しくYさんと私は登ったが、ガイドたちは右手の壁を登っていった。Jさんもこれに着いていって登った。この先でちょっと被り気味の壁にぶつかる。2人の年配ペアが休んでいた。ここからどう進むか?ガイドは一旦被った壁を登り始めたが止めて右手に回り込んでいった。私も被り気味の壁を登りながら先に進めるかガイドに聞くとここは登られてないようだというので、私も降りて皆でガイド組みに着いていくことにした。右手に回り込むと急峻なスラブ壁を登るようになる。急だがクラックが走っておりこれがホールドになり難しくはない。ガイドは2人を引き上げ易いからこちらに回ったようだ。
年配ペアは迷っていたようだがどうやら壁を左に回り込んで登ったようだ。そして左に回りこむともう一つ上にチムニーがあるらしくこれを登ってきたようだった。
残念ながらこの辺りも写真を撮ってなかった。
スラブ壁を登ると直ぐ上が山頂だった。山頂にある神社に向かって右手から山頂に飛び出した。ちょうど15時頃だったから北鎌沢を登り始めて10時間だった。ようやく着いた。まあまあのペースだったかな。山頂にはギャラリーが大勢いた。沢山いる登山者に記念写真を撮ってもらった。
(続く)