高岩・墓場尻川 2
墓場尻川沢登り 17,9,3 (続き)
6m滝を登り終わり先に進む。大きなプール10:10頃や釜の深い小滝などを越えていく。10:15頃。
この先に巨大なチョックストーンの滝が見えてきた。これは何ともなりそうもなくそのまま右手から巻く。
チョックストーン滝の上で少し休憩する。10:20頃から。
休憩後歩き始めて10分ほどすると沢床面が見事に赤いナメが現れた。10:45頃。これはきれいな色をしていた。何なのでしょう?山肌も赤っぽいようだ。
10:55頃三俣に出る。一目で三俣と分かる。中俣には何段もある巨大な滝が掛かっていたがこの滝の情報はない。
左俣を遡る。
直ぐに10m3段滝が現れる。リーダーがロープを引き1段目を登ってみたが、水量多く2段目が難しいらしく降りてきて、右手のルンゼから巻くことにした。
かなり急なルンゼを登り滝の上に出たところで2回の懸垂で滝上の沢に戻った。まだ先に踏み跡はあったので登っていけばもう少し先で1回くらいの懸垂で降りられたかもしれない。2回目は岩タバコの崖を空中懸垂だった。
ロープを回収し歩き始めるとまた気持ちのいいナメとなる。12:00頃から。
またいくつかの小滝を越えていく。
12:20頃先に雌滝らしきが見えてきた。
見事な大きな滝である。滝下12:30頃。これは左手から巻いたのだが大きな滝だけあって登りは急でトラバースが悪くかなり厳しかった。皆さん慎重に越えていった。
越えると石積みの堰堤がある。こんな奥に良く作ったものだ。12:40頃。
少し沢幅が狭くなってきたナメを進むと雄滝が見えてきた。12:50過ぎ。
これは滝全体が黒光りしていて威圧感がある圧巻の滝である。
雄滝はもちろん巻くしかないが通常は右手(左岸)から巻いている場合が多いようだ。しかし林道に出て降ることを思えば左手から巻いた方が林道歩きを少なく出来るということで左手から巻きに掛かった。12:55過ぎた頃からかな。
やはりこちら側があまり歩かれてないのはかなり急だからのようだ。相当に急峻でやばかったが皆さんしっかりと越えていく。15分か20分くらいで小さな尾根の末端に出ることが出来て傾斜が少し緩んでホッとした。これまでは写真を撮る余裕もなかった。はっきりした尾根に乗ったのが13:15くらい。
これを登っていくとわりとしっかりした道らしきに出たのだがこれは少しで藪の中に消えて行き止まりになり、もう一度登り返す。ここはGPS達人に道なき道を案内してもらう。旧中山道に出たのは13:35頃である。そして10分強歩いて熊野神社方面との分岐に出て左に入る。13:50過ぎか。
これからも広くて歩き易い道とはいえ結構長かった。子持山の下を抜け、一つ家跡(14:15頃)、廃屋、山中学校跡(14:20過ぎ)などを見ながら分岐からほぼ1時間近く歩き尾根に乗る。
909m小ピーク少し手前で旧中山道が尾根から外れる辺りの尾根から降り始める。これが相当に急峻だった。途中崖に出たが回り込んで補助ロープで降ったりした。この降りた辺りの尾根でもヒル騒ぎがあった。
その後この尾根が沢に落ち込み終わり隣の尾根に移ったりしながら長いやせ尾根を下り、車を停めた墓場尻川の橋の近くに降り立った。ほぼGPS達人に案内してもらった。橋に着いたのが15:45頃。旧中山道に出てからでも2時間10分近くも掛かっている。結構良く歩いた。沢に入ったのが8:50頃で旧中山道に出るまでを登りとすれば(13:35頃)、登りが4時間45分掛かっているわけで降りがそれくらいになるのは当たり前か。総行程約7時間。なかなかの沢でした。
沢中でも休む度に、そして尾根を降る途中でもヒルがいると騒ぎになりながらだったので、橋のたもとの駐車場について直ぐにざっと点検する。やはり見つかったヒルは駆除するがこの駐車場にもいるので早々に一旦ダムの上に移動して、コンクリの乾いた場所で着替えをする。ここでも何人かがヒルを見つけた。お持ち帰りにならないようここで念入りに点検したはずだったが、それでも持ち帰った人がいたようだからここのヒルは相当凄い。私は行程中ずっと後ろの方が多かったのだが幸い食われることはなかった。取り付かれてもなかった。要所で山ビルファイターを靴に振りかけておいたからかもしれない?ともかくヒルに悩まされた2日間だったには違いない。私たちだけではなく妙義山近辺を歩いた人たちは例外なくヒル被害にあったようだ。
その後近くの温泉に立ち寄り汗を流して帰京した。この日は日曜日で高速道路では長い渋滞に巻き込まれた。運転者は疲れたでしょう。ご苦労様でした。
(ssさんの写真を何枚かお借りしました。)
(了)