剱岳源次郎尾根 4 | 鬼川の日誌

剱岳源次郎尾根 4

 源次郎尾根から剱岳  17,8,5   (続き)

 

 先行グループが懸垂を終わりリーダーがロープをセットして下り始めたのが11:30頃かな。ここはほぼ30mの長い懸垂で、支点はごつ過ぎるくらいしっかりしたものがセットされている。A班メンバーから順に降っていく。懸垂下降はやり損なえば即大事故だから手順を間違えないように注意し合いながら慎重に降る。ここも私が最後だからどちらのロープを引くかを確認して降る。この少し前から休んでいた3人組が到着して待っていた。私が降り終りロープを回収して剱岳本峰へ歩き始めたのが12:10頃。懸垂下降は10人もいれば結構時間が掛かる。振り返って懸垂した崖を撮ろうと思ったときにちょうどガスに覆われた。

 

(ss)

 

 Ⅱ峰の懸垂下降が終わればほぼ一段落かな。しかしこれからまだ結構な登りがある。ガスに包まれたり晴れたりを繰り返しながら険しい道を登る。

 

 

 お花畑が慰めである。

 

 

 まだまだ岩登りである。12:30頃。

 

 

 12:40頃。

 

 

 12:50頃、Ⅱ峰の懸垂下降点が見えて3名の若者グループが降り終り歩き始めたところらしかった。3名で40分近く掛かっている。私たちの登りもきつい所に差し掛かる。

 

 

 13:05頃。

 

 

 13:15頃には山頂らしきが見えてきた。

 

 

 足下にはⅡ峰とその懸垂下降点が見えている。後一登りきつい岩場をこなせば山頂である。13:20頃。

 

 

 13:25頃、着いた。先に着いていたA班が迎えてくれた。懸垂下降後約1時間15分。A班は1時間くらいで着いたようだからこの登りは思ったほど長くはなかったわけだ。

 

 

 剱岳山頂にて。しょっちゅうガスが湧く不安定な天気ではあったがなんとか天気も持ってくれた。13:30としてなんと9時間半、よく登れた。一つの山を登るにしてはえらい時間だ。

 

                (ss)

  山頂には登山客が大勢いた。まだ登ってくる人もいたがもう下山で渋滞する時間ではないようだ。私たちも休憩後下山に掛かる。13:50前には降り始めたかな。剱岳は下山もなかなか険しく大変だ。

 

 

 14:10頃、恒例のカニの横ばい。険しいとはいえしっかり鎖がある。

 

 

 そして梯子、鎖場が続く。14:20頃。

 

 

 岩場にしがみつくように咲くチシマギキョウ。

 

 

 カニのヨコバイを降ろうかという手前で、後ろから着いてきた高年の男女が「これは早月小屋に行く道ですか?」と聞いてきたのでびっくりした。早月尾根の分岐は山頂から降り始めて直ぐにあった。少し外れた位置にあったから見落としたのだろう。その旨伝えると慌てて引き返していった。

 14:30頃。

 

 

 この先のピーク(平蔵の頭)への登り返し。

 

 

 これを越えて降っていくと源次郎尾根のⅠ峰、Ⅱ峰がよく見えるようになる。Ⅱ峰の懸垂下降点がよく分かる。剱岳本峰ともお別れである。14:50頃。

 

 

 ガスがよく湧く天気だから雷鳥が出てきていた。15:10頃。

 

 

 

 (続く)