剱岳源次郎尾根 | 鬼川の日誌

剱岳源次郎尾根

 源次郎尾根から剱岳  17,8,3~6  

 

 昨年は剱沢雪渓の雪の状態が悪く中止になった企画だが再計画されたので参加した。今年はどこも残雪は多いほうだという。

 3日夜行室堂直通バスで入る。夜行バスは基本眠れないので出来るなら乗りたくはないが仕方がない。名古屋から参加の人前日から入った人もいて4日室堂9時集合。さすがに室堂は大変な人出でにぎやかだ。私たちは10名。

 

 

 室堂といえば立山山スキーの舞台でもあるが参加するチャンスを逃してきたので、私はここに来るのは剱岳北方稜線を歩いた時09年9月以来かな?とっさにはいつだったか思い出せないくらい昔だ。写真を見ると9月の下旬はもう結構紅葉していた。私には年々北アルプスが遠くなっている。

 集まった所で今日の宿剣山荘を目指す。(剱沢小屋が一杯だったそうだ。これでは混むのは間違いない。)

 久しぶりのみくりが池、みくりが池温泉。

 

 

 地獄谷と雷鳥沢キャンプ場。

 

 

 キャンプ場への降り道にある雷鳥沢ヒュッテが廃墟になっていて驚いた。キャンプ場のテントの数はさほど多いわけではない。

 

 

 沢を渡り雪渓を登り雷鳥坂に取り付く。室堂方面の展望はいいが遠くは見えない。今回行動中天気が崩れることはなかったがよくガスが出て遠望はほとんどなくパノラマは全く見られなかった。久しぶりの北アルプスだったのに残念。

 

 

 11時頃早くも降ってくる団体も多い。この登りはなかなかきつい。

 

 

 11:30過ぎに別山乗越に着いたから2時間半ほど掛かったか。少しゆっくり休み12時過ぎに出発。

 

 

 乗越から直ぐに雪渓が出てくる。やはり今年は残雪が豊富なようだ。アイゼンは無しで渡っていける。

 

 

 雷鳥坂にももちろん見られたがこちらの方が花の種類が沢山見られる。源次郎尾根などバリエーションを登ろうかという人たちにはお花畑に興味を示す人は少ないようだ。せっかくの高山植物ちょっともったいないね。

 

 

 雪渓をいくつも横断していくと剱沢の右岸に剱沢小屋、やがて剣山荘が見えてくる。(ウラジロ)ナナカマドは今が花の盛りらしい。

 

 

 この辺りから源次郎尾根のⅠ峰、Ⅱ峰、剱岳本峰、前剱とよく見える。Ⅱ峰の懸垂下降点の垂壁もよく分かる(後から分かったのだが)。

 

 

 13:20過ぎには山荘に到着したから室堂から4時間と少しだが、昨夜が夜行バスだからかなり疲れたようだ。

 剣山荘も混雑していた。部屋は8人部屋に10人だがまあ一部屋仲間で確保できるだけでありがたい。若手の元気メンバー4人は明日の取り付き偵察に行く。往復で2時間以上掛かった。ご苦労様でした。

 剣山荘にはシャワーがある。汗を流して外のテラスで軽く一杯。久しぶりの剱岳に乾杯である。この晩は酷く暑かったが疲れたと見えて夕食後皆早く寝付いたようだ。