竜喰谷 | 鬼川の日誌

竜喰谷

 竜喰谷沢登り  17,7,30・31

 

 先週24日から計画された前穂北尾根が悪天中止となり、そのうちの2人が代替で竜喰谷に行くということで急遽私も参加させてもらう。またヨーロッパ帰りの人も参加するということで4名。今回も天気が微妙ではあったが31日は何とかなりそうと30日夜出かける。丹波山村の道の駅に着く頃にはかなりの雨が降ってきた。しかし日曜日の夜で車は数台あるもののテントを張るような人はなく屋根の下にテントを張ることが出来た。夜雨が酷くなったからこれは助かった。

 翌朝には雨は上がっていた。道の駅から一ノ瀬林道に入り二ノ瀬集落手前の石楠花橋たもとの駐車余地に車を停める。

 

 

 橋のたもとから一ノ瀬川に入れるが増水していて竜喰谷合流点まで降るのが大変そうなので、林道を少し降り合流点に近いところから入渓する。増水はかなりなものでこの少しの降りも一苦労。7:00頃。

 

 

 本流左岸に合流する竜喰谷に入るには本流の3mほどの滝を降らなければならない。しかも本流左岸を辿れなかったので右岸側から合流点の滝を見るともの凄い水流でとても降れそうにない。上の林道を滝の下まで行き登り返すか、リーダーは少し上流に巻き道がないか探していたが、滝の直ぐ上を左岸に渡れば崖の上に潅木があり、これを支点にロープを使えば滝を降りられそうだった。しかし滝上の渡渉は怖かった。私は流れの中に立ってみて十分踏ん張れることを確認できたので、ロープを引きストックを下流側に付いて流されないようにしながら渡った。このロープを補助にして後の3人に順に渡ってもらった。かなり厳しい水流だったが何とか渡れる程度だった。しかも潅木にロープをかける積りで滝の先端に行くと滝の崖寄りは階段状でロープ無しで降りられることが分かったのでそのまま崖を下る。大回りせずにすんだ。挑戦してみるものだ。しかし水量が多いと怖いものだ。

 

 

 竜喰谷に入るとこの谷の目印でもある幅広の6m滝が見える。やはり水量は多いので水際でも少しシャワーになる。

 

            (滝上から本流の滝が見える)

 

 これを越えて進むがこの谷の岩はどれもヌメッテ苔むしている感じがする。昨夜雨が降ったばかりという事もあるだろう。

 

 

 7:30頃3mほどの小滝。

 

 

 晴れてきて谷が明るくなってきた。

 

 

 7:45過ぎ、精錬場ノ滝8mほど。滝右手が階段状で登れそうだが水量がありもろにシャワーを浴びることになる。朝一でまだ薄ら寒くその気にならず右手のルンゼから巻く。これは階段状で簡単。

 

 

 その先が深い淵を持った3mほどの小滝である。8:00頃。両脇ともツルツルであるが、淵の左手に深いが足場がありどっぷりはまらず何とかヘツルことが出来る。

 

 

 8:15頃、竜喰谷で曲がり滝と並んで最も高さがある板小屋ノ滝12mほど。ここは下部は問題ないが上部で滝側に回りこんでトラバースする所が悪い。完全にヌルヌルである。しかしこの部分だけ左手を登れば上にお助けロープが下がっている。リーダーがそちらに行き残置のお助けロープを私の方に投げてくれたので、私は一歩踏み出しこれを掴んでトラバースした。行けなくはなさそうだったが足を滑らせれば滑り台で滝に巻き込まれて落下する。無理は止めた。後ろの2人はリーダーと同じ左手を登りお助けロープを懸垂して降りた。

 

 

 8:20頃、8mほどの末広がりのナメ滝。これは水際を登る。

 

 

 日の当るナメはきれいだ。

 

 

 多段の8mほどの滝。8:30頃。

 

 

 これを越えて左岸に枝沢の滝が合流した先に核心と言われる曲がり滝12mが現れる。

 

 

 挑戦は可能だと言われているが上部は被っており、水線に逃げなければ難しいようだし今日は水量多くとても無理そうである。

 

 

 (続く)