熊倉沢右俣
熊倉沢右俣・右沢 17,6,24
沢教室がありそれに混ぜてもらった。生徒さん7名、講師3名プラス私の11名。講師が3名もいるから私はほぼ写真記録班。生徒さんにはクライミングのベテランもいれば初心者もいるようだ。熊倉沢は随分昔沢を始めた頃来た覚えはあるのだが、右俣だか左俣だかも覚えてない。実際右俣に入って直ぐに圧巻の陸軍滝18mがあるがどうも記憶にないので多分左俣を登ったのだろう。その時は左俣・右沢を登り、左沢を降る1周コースだったと思う。今回も右俣・右沢を登り左沢を降る予定だ。
武蔵五日市からバスだが土曜日で凄い人数が並び臨時バスも出て3台。南郷バス停まで結構遠い。バスを降りて林道を歩くと直ぐに矢沢と熊倉沢の分岐で車通行止め。ここからおよそ30分強歩いて林道終点。ここで沢装備を着けるのだが生徒さんの中にはかなりもったりと用意している人がいる。あわてる事は何もないとはいえ多分万事がこの調子だろうから全体の行動の足を引っ張りかねない。で結局入渓したのが10:40頃と既に遅い。バス便のいいのがないから仕方がないが左沢を降るのは無理そうな感じですね。
入渓して直ぐに3m滝。リーダーがロープを用意したがここは皆さん使わずに登る。
ここから少し歩くと二俣になり右沢に入る。入った所が陸軍滝18mである。これは見事に垂直に水を落とす滝で直登は不可。11:10頃。
滝の右岸から巻けそうだったが結構急斜面。少し戻り左沢を遡った所にちゃんと踏んだ巻き道があるらしくそちらに廻る。
陸軍滝を越えた所で沢に戻ると左岸にトヤド沢が合流するがほとんど水がない。空梅雨気味だからだろうかそもそも本流も水が少ない。昔来た時は左俣だったかもしれないがシャワーを浴びたような記憶があるが。少し休んで先に進む。
11:40過ぎに奥に3mチョックストーン滝らしきが現れる。リーダーが登りお助けロープを出す。
ところが右岸の壁がコケでヌルヌルで初心者の人は足を滑らせてリーダーの肩がらみビレイにぶら下がりなかなか登れない。足の置き場がないわけではないのだが初心者の人はそれを見つけられない。これが続けばリーダも大変だから講師のもう1人と私が先に登り長い固定ロープをセットしたり引き上げを手伝ってその後の皆に登ってもらった。結局ここで30分近くは掛かったようだ。
この上が左岸の大きな岩壁下の7m滝。水溜りにガマがいた。
これは易しい滝で問題なし。12:20頃。
この上から少し歩くと二俣で右に10m滝が現れる。チョックストーン滝に続いてこの沢の核心かな。直ぐにリーダーともう1人の講師がフリーで登りロープをセットする。みたところホールド豊富で問題なさそうである。
滝上に支点に良さそうな大木がある。12:40頃。
ロープを固定してフリクションノットで登ることにするがロープが細いので生徒さんのノットの効きを確認して登ってもらう。見ていると岩にしがみついていて次の足を何処に乗せるかもなくずり上がっている人もいる。クライミングの基礎的な身体の動かし方が出来ていない。これでは結構大変だ。
まあそれでも無事に登りきる。私は最後尾でロープをまとめながら登る。
さらに進むと2m程度の小滝。コケで滑るがここは問題なし。13時過ぎ頃か。
これで滝らしい滝は終わりのようでほとんど水のない沢を遡る。ところどころ二俣もあり行き先を確認する。が少ないながら本流に水が流れていて分かり易い。
沢のどん詰まりを右に踏み跡を追うと直ぐに登山道に飛び出し浅間峠の東屋下だった。13:30頃。
まだ少し時間はあったがこれから左沢を降ると、おそらく懸垂下降などに相当手間取るだろうことは明らかだったので、予測どおりここで沢装備を解き休憩して上川乗バス停に降ることにしたようだ。
バス停に14:40頃。15時過ぎのバスだったからちょうどいい時間。
沢教室第1回目、左沢を降りながら懸垂下降の練習をすることは出来なかったが、怪我人もなく無事終了で立川で打ち上げ。生徒さん7名中5名が参加したし結構飲んだようだからのん兵衛が多いようでこれからが楽しみですね。