丹沢の尾根 | 鬼川の日誌

丹沢の尾根

 本間ノ頭南東尾根(巨木巡り)  17,6,12

 

 何年か前丹沢の紅葉見物も兼ねて早戸大滝を尋ねて、大滝の上から瀬戸沢ノ頭に登り、西峰(太礼ノ頭)、中峰(円山木ノ頭)、東峰(本間ノ頭)と縦走してここからまた本間橋(丹沢観光センター)へと1周したことがある。今の地形図には東峰とか西峰とかしか記されてないので分かりにくいが本間沢(太礼沢、円山木沢)のテッペンが本間ノ頭(太礼ノ頭、円山木ノ頭)であって東西中峰ではこれが分からない。丹沢三峰をはっきりさせるためなのかもしれないが?

 このときは三峰の北側を歩くコースだった。今回は本間ノ頭(の少し降った所)から南東に延びる尾根を登り、円山木ノ頭から並行するように南東に延びる弁天尾根を降って1周するコースである。弁天尾根に弁天杉が有名であるが、本間ノ頭南東尾根にも巨木が多く見られるというので行って見る事にした。

 

 本厚木から宮ヶ瀬湖を渡って塩水橋に着き準備をして歩き始めたのが8:20頃だった。平日なのにもう何台も車がある。ここからは丹沢山や蛭ヶ岳に登る人が多い。塩水橋脇から登っていくと塩水山神の碑がある。

 

 

 この直ぐ上で道は鹿柵に阻まれるので柵の破れ目から中に入る。以前はこれを越える階段があったらしいが今は朽ちた残骸があるだけ。中に入っても道は判然とはしない(管理道があったりなかったり)が尾根の上のほうを目指して登っていく。また柵があるが破れていてともかく尾根通しに登っていく。

 

 

 最初のピーク(600m+)8:35頃。

 

 

 この先も絶えず横切る管理道を越えて尾根通しに登っていく。8:45頃、K115と記されたポールのある小ピークを越え、9:05頃741mピークに着く。ポールにK131とある。

 

 

 少し休んでピークを降っていくと早くも巨木が現れる。モミかツガらしいのだが、見上げたところで高過ぎて実の着く時期ではないし葉の様子もよく分からない。この辺りはモミとツガが混生しているそうだ。しかし相当でかい。

 

 

 道が上り坂になるとまた直ぐにごつごつとした巨木が現れる。葉がカシ類のような照葉だがこれも判然とはしない。9:15頃。

 

 

 またその直ぐ上崖っぷち急斜面に杉の巨木がある。根張りを確認しなかったが凄い所に真っ直ぐ立つだけでも大変な感じだ。これもなかなか見事だが、なにせでか過ぎてどれも写真の枠には入らない。離れては他の樹木に遮られて見えないし。

 

 

 杉の巨木に感嘆して更に尾根を登っていくとまたモミかツガの巨木がある。木の傍に立ってもらうとその大きさが分かる。

 

 

 中には立ち枯れた大木もある。木が弱ってくるときのこが沢山生えてくる。

 

 

 蛸足の大木。

 

 

 近くに育って根元が融合してしまっている大木同士。育つ時に根っこが栄養分の取り合いで牽制しあわないものなのかな?

 

 

  これもかなり大きいが何だろう。葉は羽状複葉のようで樹皮は沢グルミのようだが、ここは沢筋というわけでもないし分からない。

 

 

 倒木もでかい。

 

 

 あまり太くはならないがホオの木はすらりと高木になり大きな葉を広げている。

 

 

 大分高度が上がってきて10:10過ぎにどっしりとしたブナの巨木が現れた。これは見ごたえがある。枝ぶりも素晴らしいがこれだけ茂ると暴風時に受ける風圧はものすごいものになるのだろう。木の事はほとんど分からないがブナと杉くらいは間違いないでしょう。

 

 

 キツツキのアパートになっている枯れた大木。周りはカエデ類のようで紅葉の頃も良さそうな場所です。

 

 

 まだまだある。

 
 
 尾根が痩せてきて最後の急坂を登ると目の前に看板があり登山道に飛び出す。木の根元には案内板が置いてある。10:45頃。巨木に見とれながら歩いたけれど南東尾根を2時間半足らずで随分速かった。
 地図の水平距離で約2.3km、標高差860mはある。結構急登の部分もあるが、巨木のある尾根は広くてなだらかでのんびりした尾根だから平均斜度は緩やかだ。
 
 
 
  (続く)