勘七ノ沢
丹沢・勘七ノ沢 17,5,6
山スキーが終わり沢登りのシーズンが始まった。沢始めで勘七ノ沢に行く。年に一度は行く定番の沢ですが、適度に登攀も楽しめ、ゴルジュでは水も浴びて楽しめいい沢だと思います。今回は5名。
渋沢から県民の森ゲートまでタクシーだが、昨年まで5人乗りがあったのにないということでタクシー2台で入る。ゲート付近には車が一杯でちょうどハイクの団体さんが歩き始めるところだった。私たちとどっこいくらいの年齢構成かな。
二俣で沢装備を整えて入渓。9:30頃。今日はいい天気。報告することは毎年ほぼ変わりませんが、今回は一緒に行った仲間(Os)が素敵な写真を沢山撮ってくれたので登攀の雰囲気がよりよく分かります。
直ぐに堰堤越え。新緑の沢。
小草平ノ沢を分けてF1に着く。もうぼつぼつメンバーにリードをやってもらうつもりだったが、F1はヌルヌルでコケが多く最初の一歩が悪く躊躇している様子だったので私が取り付く。まあ沢始めでもあるし。
(Os)
上でロープをセットして登って来てもらう。
直ぐにF2。10:00頃。ここは岩が少し脆いがこれに注意すればホールド豊富で皆も確保なしで登る。見上げる新緑がきれい。
(Os)
F2上は大堰堤で右手から巻く。
堰堤上を少し歩くとF3。滝右岸も登れるがトラバースして左岸側を登る。水が少なめでいつもよりトラバースルートが難しかったが、少し水に入るつもりならなんでもない。
また5分も歩けばF4である。2段の滝で、1段目は流れの右横を登り、2段目は少し壁をトラバースして(ロープが下がっていた)、滝横にあるチムニーを登る。チムニーは易しいが足を滑らせた人がいた。幸い下の人が受け止めて無事だったが。
ここまでは滝が連続していたがこの先堰堤が続くので少し休む。
11時頃からまた歩き始めると直ぐに堰堤が現れる。
小さな堰堤はボルダリングの練習のつもりで越えられるものがあるが、ホールドなく結構難しい。大きな堰堤は脇の壁を伝って登るものと巻き道があるものとある。合せて5つの堰堤を越える。
11:30頃、滝登りのメインとなるF5が見えてくる。
このF5登りで沢始めの本当の気分が味わえる。さすがに落ちたらやばいのでちゃんとビレイしてもらいハーケンを探してヌンチャクを掛けロープをクリップして登る。2つ目と3つ目の間が(ハーケンが近くに見当たらず)少しランナウトしたが、ここは慎重に足を決めて登った。難しい登りではないのだがともかく足を滑らせるのが怖い。
上にはしっかりしたボルトがあるのでロープをセットしてセカンド以下をビレイして登ってもらう。
F5が終わった所で12時頃だった。F4後少し休んだのでここは休まず先に進む。ゴルジュ入口の小滝が現れる。1段目は問題ないが2段目が黒いコケに覆われていつもにまして酷く滑り易く、お助け紐を出していたのだが1人滑り落ちてしまった。滝つぼに嵌るだけだから怪我はないが、滑り易いところで足を決めることが出来てないわけだ。
次の小滝はもろに頭から水を被らなければ直登は出来ないので、今はまだその気にはなれず左の壁を登る。
これを越えるとゴルジュの核心部だ。