オートルート 6 | 鬼川の日誌

オートルート 6

オートルート  17,3,30

 

 * 30日、いよいよ最後の日だ。ベルトール小屋(3311m)から3200mまで降り、テートブランシュ(3710m)に高差500m登り返して(8合目から富士宮山頂までくらい)、長い降りでマッターホルン北壁を見ながらツェルマット(1984m)まで(富士宮山頂から5合目を過ぎて3合5勺くらいまで)。今日もとても長い行程である。北壁の下のレストラン(Stafelalp、2200m)までで水平距離で15km、それからツェルマットまでも相当あった。

 

 小屋の垂直階段を下りまだ薄暗い小屋を振り返ったのが6:45頃。何とも凄いところに小屋がある。

 

 

 デポしたスキー板を履く。マッターホルンの山頂が見える。ちょっと滑って直ぐにシールを着けたと思うがはっきり記憶がない。

 

 

 ベルトール小屋を後にする。(KIさんの写真)

 

 

 

 8:10頃。

 

 

 9:20頃まできつい登りで写真はない。マッターホルンがはっきり頭を出しテートブランシュが近づく。

 

(多分この頃、KI)

 

 テートブランシュ(白い頂?)山頂、9:35頃。高差500mですから2時間半以上掛かりました。これが最後のピークです。バックのマッターホルンの右手はダンデランかな。{エラン(地方)の牙}

 

 別グループも到着。

 

 

 さて大パノラマの中を滑走開始です。テートブランシュも山頂から滑り降りられます。この滑走は私も楽しめました。

10:10頃。

 

        (ダンブランシュ、ヴァイスホルン、ツィナールロートホルン、オーバーガーベルホルンとか)

    

 北壁の下を目掛けて。大斜面です。10:20頃。

 

 

 10:25~30頃。

 

(TK)

(KI)(KI)(KI)

 

 マッターホルンの下の谷まで見えてますから上の写真の後ですね。(KI)

このダンデラン(仏語)の下辺りの氷河から独語表記になってます。

 

 

 これを降りて長い長い谷筋(ツムット氷河、独語表記)の横移動でした。11:00頃。この辺りが独語圏と仏語圏との境なのでしょう。

 なおマッターホルンは独語で{matt(牧草地)の(に聳える)horn(峰)}スイスとイタリアとの国境ですから、イタリア語ではM.Cervino(チェルヴィーノ、鹿の角)だそうです。(これを仏語読みにすると、モン・セルヴァン)。

 

(TK)

 

 マッターホルン北壁の直下。11:25頃。

 

(TK)

 

 北壁下のレストランStafelalpに着いたのが12時頃だったようだ。今日もここまで5時間強、これでほぼオートルートは終了です。北壁を眺めながらおいしい料理で乾杯です。

 石坂、菊池両ガイドご苦労様でした。お世話になりました。石坂さんは国際ガイドで、2人は普段は北海道で山岳ガイドをやってます。そしてこのブログに載せた写真のかなりの部分を撮ってくれた伊藤さん(KI)は2人の友達で、オートルートは初参加とのことですが八幡平の方で山岳ガイドをやっているそうです。一番若くてバリバリで写真だけでなくいろいろ助けていただきました。