尾瀬アヤメ平
尾瀬アヤメ平山スキー 17、3、7夜・8
いよいよオートルートに行くことに決めて、仲間の参加メンバー4人で尾瀬山スキーに行くことになった。前夜その仲間の別荘に泊まらせてもらう。
8日余り天気が良くないがそう大崩れする様子もないので、尾瀬戸倉スキー場を7時過ぎに歩き始める。雪が舞っている。
林道を淡々と歩いていく。トップの足が速いので着いていくのが大変である。
40分ほどで大久保沢合流点、1時間ほどで、降りの目印となる橋を渡る。
それから10分ほどで富士見下山荘跡を過ぎなお林道を辿る。途中林道が判然としなくなる林の中を辿ったりする。
2時間ほど歩いた辺りで私の足に少し不調が出て(靴擦れ)調整する。今回はオートルートのための不具合の点検の意味もある。この調子では長距離、長時間の歩行に不安が出てくる。なおも林道歩きが続き、歩き出して3時間を過ぎたところでようやく尾根に取り付く。10:20頃。
取り付きは急である。少し上がるとアヤメ平の稜線らしき山稜が見える。
しばらく急だがやがて気持ちのいい樹林帯を登っていくことになる。
取り付きから1時間以上登って、11:35頃稜線の一角らしきに出る。晴れていればきれいな雪原だと思われる。アヤメ平になるのだろう。こんな雪深いアヤメ平はもちろん初めてである。
滑走開始地点まで山稜を辿る。一瞬晴れ間が覗いた。晴れていれば素晴らしい大雪原が見られただろう。山頂は風が吹き抜けて雪煙が舞い猛烈に寒かった。登り始めから標高差で850mくらい。直線で6km強、実質7,8kmくらいあるか。これは相当にきつい。
遮る物がない山頂で手早くシールを取り、滑走の準備をする。ともかく記念写真。それにしても寒い。私は目出し帽を被る。
さて滑走開始、12:10頃。ふかふかの雪だが下は凍っている。滑り初めが歩き始めてからちょうど5時間経っていた。これだけ歩くのはそう経験がない。
この後はかなり快適な滑走が出来たのだが写真は撮れなかった。3、40分ほど滑ったから相当降って沢中をしばらく横移動する。先が悪くなったところでまたシールを着ける。12:45頃。
その後しばらく歩いて急な尾根にぶつかったところでこれに取り付く。13時過ぎ頃かな。急斜面を登り大行山に登り返すのだが、もうかなり疲れてきてこれが大変だった。皆さん足が速く疲れ知らず。やがて私が遅れ始める。
途中少し待ってもらったりしたのだが追いつけず、遅れて私が山頂に着いたのが14:20頃だ。登り返し始めて1時間20分くらい。標高差で200mくらいあったようだ。最初の登りとあわせると1000m以上登っている。私は完全にヘロヘロである。
大行山記念写真。
さて大行山から再度滑走。これもなかなかいい雪だった。しばしばルートをチェックしながら降る。
やがて沢中を降るようになる。この写真で15:05頃。
この後沢はどんどん狭くなり急峻な崖状となり、立ち木等障害物だらけになっていく。雪は硬く締まっているが少し降った雪が載っているので完全にカリカリ斜面というわけでもなく、横滑りや小さなターンを多用しながら滑り降りる。私には少々難しいがまあこなせなくはなく、この降りは結構楽しく面白かった。しかし写真に収めるほどの余裕はなかったので沢の写真はない。
登りで渡った目印の橋のすぐ近くに出ることが出来た。橋を渡って林道を降って行くが結構長かった。登りでは疲れるわけだ。
15:30頃には戸倉スキー場に到着したようだから最後の沢状に入ってから30分ほどだ。降りは早い。全行程8時間半程度か。一日行程としては私にはかなりきついコースだった。大行山の登り返しでは全く皆には着いていけなかったから、私だけオートルートに不安を残す事になった。