スキーの祭典 3 | 鬼川の日誌

スキーの祭典 3

 祭典(山スキー)  17,2,20

 

 祭典の山スキー3日目は西大巓を目指す。その先西吾妻山から二十日平を降るには丸一日行程で、実現したのは15年の祭典の時である。このときは天気も素晴らしく良かった。更にずっと昔には相当厳しい思いをしたこともある。西吾妻山を過ぎて二十日平に行くはるか前に慌てもののオジサンが斜面の快適さに我を忘れて沢に滑り降りてしまい、これに釣られて2、3人が一緒に降ってしまったので、やむなく皆で沢に下りて沢沿いを降る羽目になったのである。ところがこの沢沿いの降りは至る所滝等が現れ、何度も尾根に登り返したり容易なことでは進まず、暗くはならなかったがかなり遅くなってホウホウの体でスキー場に辿り着くことになった。大人数がこんな厳しいルートを進むのは酷く大変である。慌てものオジサンはこれに懲りて山スキーを止めてしまったほどである。

 今回は帰京の日で時間もないし天気も良くない。グランデコスキー場まで送ってもらい、リフトトップでシールを装着して登り始める。9:50頃。

 

 

 樹林帯に入ると風もなく結構暖かい。ここはモンスターが見どころ。

 

 

 訓練を兼ね先頭を交代しながら進む。

 

 

 一旦樹林帯がまばらになる辺りに来ると風が抜けるようになって来た上雪も結構降り出してきた。40分過ぎに休憩するが風除け場所がない。

 

 

 山頂手前の大斜面に出るにはもう少し上の樹林帯を抜けなければならない。だがここの雪は深かった。順番でO2がトップで行ったがルートを作るのが結構大変だった。ガスも酷くなってきた。ようやく大斜面に出たときは吹雪状態。

 

 

 大斜面を登り尾根に出て山頂に向かうが風が昨日ほどではないものの結構きつくなってきた。あと少しで山頂だが何も見えないので11:25頃リーダーがここで打ち切りとした。皆手早くシールを取り滑走の準備をする。雪が水平に飛ぶこの吹雪の中でこれが結構大変だが昨日を思えばまだましか。

 

 

 尾根から大斜面に入るが滑れば直ぐ終わり、深雪の樹林帯に入る。樹林が密で滑りにくいがまあまあの雪を楽しんで降る。降りは早いので写真はモンスターを撮る事くらいしかできなかった。

 

 

 12:15頃にはスキー場トップに降り着いた。まだ吹雪いている。

 

 

 皆が揃ったところでトップから一斉に降る。皆さんほとんど休まずセンターまで。結構距離がある。湿った雪がゴーグルに張り付いて前が良く見えなかった。

 

 宿の車で帰り今回祭典山スキーは終わりである。初日がまあまあの天気で一応予定通りのコースをこなす事が出来たが、後の2日間は天気に恵まれずに終わってしまったのは残念だった。悪天も山スキーのうち、こればかりは仕方がないか。

 

 (了)

 

 (諸用ありこの後4月の初めまでお休みします。)