上州武尊岳 2
前武尊岳山スキー 17,2,5
今日も宿の車でおぐなほたかスキー場まで送ってもらい二度目の前武尊岳である。今日は帰京するので余り時間が取れないから昨日と同じ十二沢を滑ることになる。天気はまあまあのようだ。リフトを乗り継いで行く。
3本目昨日止まってしまったリフトの乗り場に着くとバックの日光白根山に笠雲が掛かっていた。富士山では見かけるがやはり天気が下り坂の兆候なのだろうか?
ここからは皇海山も良く見える。ずっと右手は赤城山かな。
前武尊岳の向こうに剣ヶ峰が顔を覗かせている。
リフトトップに9:40頃到着。早速シールを装着して歩き始める。
リーダーはサポートする必要があるのでシンガリで、昨日に続き私がトップで進む。今日は左手に燧ケ岳が良く見える。
ここの取り付きは結構急だ。シーズン始めでシール登行とりわけ急斜面でのキックターンにまだ慣れないのか苦労している人がいる。シールで登るのも滑るのも板のいい位置にいい姿勢で乗ることが出来るかどうかに掛かっている。私は昨日の登りでシールに力を掛ける足裏(靴底?)感覚がすっかり蘇り、今日は非常に快適に登れる。
皆さんもまあ順調に登ります。
今日は燧ケ岳が見えるはずと少し東側寄りにルートを作っていくが、東側はかなりの急雪壁となっていて雪面も硬くキックターンが難しくなってきたので、直ぐ後ろの人以外にはもっと手前からキックターンするように指示して登ってもらう。
大分前ですが秋田駒ケ岳に登ったときもっと急斜面でもっと雪面の硬いところ(スキーアイゼンを付けるほど)でのキックターンで滑り落ちた人がいます。幸い直ぐ下が棚で止まってくれたのですが。
これも技術が及ばない場合は少し手前、やり易いところでキックターンすれば良かった訳で先頭にただ着いていくのが問題だったのですが、まだその選択・判断も出来ない頃だったかもしれない。
ちなみに転倒して滑り出したときはあらゆる手を使ってスピードが出る前に滑りを止めることです。これは普通の滑落停止の場合と同じです。一番はスキーのエッジを効かせられるならこれで止める。ストックを射す。手を突っ込む。腹ばいになる。ともかくスピードが出る前が勝負です。わりと緩く雪面もそれほど硬くはないところでしたが、やはり山スキーで頭から落ちるに任せて止まるのを待つ度胸のいい(?)オバサンもいますが、これは止めた方がいいですね。頭から落ち始めたら何はともあれ回転して足を下にすることが肝要です。板が固定されてない場合は難しいですが、咄嗟のことですから練習しておいたほうがいいですね。私は山スキー初めのころよく転んだからか?板(足)を跳ね上げてくるりと回転して足を即座に下にするのは慣れてます。
シール登行は難しい斜面と思ったら自分で新しい雪面を踏む、やり易いところでキックターンするのが一番です。そこしかない場合もありますが。
急雪壁の向こうに燧ケ岳が見えた。
大分西寄りの斜面にルートを取っている人もいた。
10:30を過ぎて山頂。トップの私で昨日より5分ほど遅かったようだが、気分的には昨日より楽に登れたと思う。皆も続いて到着する。今日もリーダーが面倒見ていたが1人だけ遅れ気味だった。
山頂でシールを取り滑走の準備をして遅れた人を待ちながら少し休憩する。軽く食べる。滑り始めた11:55頃、早くも燧ケ岳にはガスが掛かっていた。やはり天気は下り坂だ。隣の剣ヶ峰は真っ白。
昨日も滑った斜面は今日も快適だったが明るさが全然違った。滑りが後傾気味の人が転んでいるようだ。
11:10頃にはこの快適斜面を滑り終わり、十二沢を越えればスキー場である。滑るだけならあっという間だ。
そのままスキーゲレンデを余り休まず滑り降りるがほぼスキー場トップからリフト4つ分だから結構疲れる。皆さん足が強いな。
また宿の迎えの車を待って宿に帰り、一風呂浴びて慌しくスキー用具を梱包して発送の手配を済ませる。おかみさんの出してくれたおいしい漬物をいただきお茶を飲み休憩する。そして帰京。
ここは比較的東京に近いが、山に登り、滑り、その日のうちに帰る訳だから、運転する人は結構大変である。運転手さんは皆さんタフです。
思いがけない強風の天気には勝てず予定した沢を滑る事は出来なかったが、今シーズン初めての山スキーを十分楽しむことが出来た。仲間内の宴会もいつもながら賑やか(過ぎ?)で楽しかった。