上州武尊岳
前武尊岳山スキー 17,2,4・5
3日夜に片品村にあるいつもの民宿に着き、4日朝宿の車でおぐなほたかスキー場に行く。私は今シーズン初めての山スキーである。今回は8名。
天気は良さそうだが風が強い。時々雪煙が舞う。
リフトを4つ乗り継いで終点まで行き、そこから山に取り付くのだが、3つ目のリフトまで来ると強風のため止まってしまっていた。私たちは一回券で乗っているので、滑り降りたらまた券を買うしかない。乗り場前にあるレストランで待機する。一時はここから林道の方に滑り降りて登り返すことなども検討したが、1時間以上待ったところでようやくリフトが動き出した。結局リフト終点に上り着いたのが10:50頃となってしまった。ここからは右手の皇海山から中央に日光白根山さらに回り込めば左手奥に燧ケ岳まで見渡せる広大な展望が広がっている。
ともかくシールを装着して歩き始める。ここは歩き始めが結構な急坂である。今シーズン初めてのシール歩行でサポートを上げてなかったり早速もたついている人がいた。それにしても見事な青空と真っ白な雪である。これは光線の加減。
振り向くと日光白根山を盟主とする日光連山と赤城山方面。こちらの空はまあ普通。
素晴らしく気持ちのいい雪原。ボーダーは板を担ぎスノーシューで登っていく。
登るに連れ浅間山も見えてくる。
ルートの取り方で西側の斜面に出ると相当に風が強い。
11:30頃、まもなく山頂。抜けるような青空。
11:35頃には山頂に着いた。40分強くらいで着いたことになるから今日はかなり順調である。皆さん雪煙の舞う中到着する。山頂は風が吹き抜けて何処も寒い。
シール登行で遅れ気味の人をリーダーは大分サポートしていた。少しでも風除けのある場所を探して、シールを取り滑走の準備をしながら遅れた人を待つ。ついでに少し腹に入れる。こうした状態ではほとんど食欲も出ない。
今日は山頂から剣ヶ峰の方に進み荒砥沢に滑り降り、家ノ串尾根に登り返して武尊牧場スキー場まで降る予定であったが、そもそも出発が送れた上この強風では無理と判断して、おぐなほたかスキー場に降る十二沢に滑り込むことにした。
遅れた人が到着し準備が出来たところで滑走開始。雪質は良く快適な斜面が待っていた。また東側で風もない。
誰も滑ってないフカフカの斜面を滑り降りるのは何にもまして快感である。中には急斜面に腰の引けた人もいるけれど転んでも問題はない。展望も最高だ。
快適に滑り降りていくとスキー場が下に見えてきてもまだ時間は早いし、最高の雪質と暖かな快適斜面でこのまま終わるのはもったいない気持ちになる。途中大木の根元に荷をデポしてシール登行の訓練も兼ねて少し登り返してまた滑ることにする。登りは辛いけれどもとても気持ちがいい。
適度に登り返してシールを取り外しこれを懐に入れてまた滑る。最高のロケーションです。
この位置からだと笠ヶ岳まで、燧ケ岳は見えない。
荷をデポした大木の根元でゆっくり休憩。暖かいです。
名残惜しいくらいだが最後の部分をスキー場に向かって滑り降りる。十二沢を越えてスキー場には13:30頃には着いたようだ。
そのままスキー場を下まで滑り降りて今日の予定は終わり。レストランで宿の車を待ち宿に帰る。
強風のため予定した荒砥沢を滑れなかった。昨年は酷い雪質でいい思いをしなかったので、今日の雪質なら快適だったのではないかと思うと残念ではあるが無理は出来ない。まあ十二沢も短いが素晴らしく快適だったので良しとしましょう。
宿に帰れば気持ちのいい温泉と皆が持ち寄った沢山のお酒と食べきれないくらいのご馳走が待っている。
(続く)