かぐらスキー
忘年かぐらスキー 16,12,26~28
ここ数年年末になると忘年会を兼ねたかぐらスキーのお誘いが来る。城ヶ崎忘年クライミングとともに楽しみの一つである。まあ忘年会は何回やったらという決まりがあるわけでもないのでその口実さえあればいい。ともかく山遊びをする仲間が集えれば「それでいいのだ」、と明るく言っていられるのも今のうちかな?わが日本はもちろん世界中でデマゴギストが指導者となり17年はなお一層の大混乱の年になるだろう。「ポスト真実」の時代だそうだ。暗闇の中に滑り込むような感覚を味わわされるのだろうか?
それはともかく5、6年前までは12月の下旬になれば尾瀬岩鞍辺りでもスキーは出来たと思うのだが、このところ本当に年末のどん詰まりになってようやくゲレンデが滑れるようになるくらい、雪の降りかたが遅くなってきている。とりわけ昨年は酷く、まともに滑れるのはかぐらスキー場くらいしかなくて、ここに人が集中して大混雑となった。今シーズンも昨年ほどではないとはいえやはり雪は少ないようだ。
(これを書いている今最強の寒波が来て雪国は大変な大雪となっているようで、一度に降られるとこれまたえらい困難を引き起こすことになり上手い具合にはいかないものだ。)
ともあれ26日朝新幹線で越後湯沢、バスで三俣かぐらステーションに着き、ゴンドラでかぐらスキー場に上がる。宿泊予定の和田小屋に荷を預けて早速今シーズンの滑り初め。今回は男3人女6人の9名。いつものスキー仲間でほとんどの人が山スキーもやる。しかしもちろん私は今回はゲレンデ用の板である。買い換えてから3期目か4期目になるからとっくに板の手入れが必要なのであるがチューンナップに出せなかった。仕方ないのでせめてと思いワックス掛けの方法を学び、ベースワックスと滑走用ワックスをしっかり塗りこんできた(アイロンを使う)。しかしエッジを研ぐ事は出来ないのでそのままである。エッジがバリバリに新しいと硬い急斜面にも安心して立ち込めるので気分が全然違うのだが、下手なことをすると反って丸くしてしまう。角度の調整などはもちろん素人には出来ないし。実際ワックス掛けの効果はあったようで、板の滑りはとても良かったから山スキー板にもやっておこうと思う。
この初日はまあいい天気で、和田小屋前のかぐらメインゲレンデをいつものように滑った後、みつまたゲレンデに遠征する。皆さん山スキーもやるので途中オフピステの斜面があればこれに挑戦する。しかししばらく雪が降ってない斜面は大コブとなりまた雪が硬く締まっているし、初滑りで足も慣れずやはり苦戦する。コブとなると板のいい位置に乗れてないのが曝露される。だが上手くは滑れなくとも挑戦は楽しみだ。この日は足慣らしだしみつまたゲレンデを適度に滑り、またかぐらゲレンデに戻り何本か滑って和田小屋に戻る。夕日が傾く頃周りの雪山がきれいだったのだが、小屋を出るときカメラを持って出るのを忘れてこの日の写真はない。次の日から雪、吹雪のあいにくの天気となったからちょっと残念なことをした。まあスキーの写真は皆さん覆面だしほぼ滑った仲間内しか分からないものがほとんどなのでどうでもいいのだが。
小屋に戻れば早速賑やかな忘年会である。いつものメンバーで飲み物もつまみも豊富な上、和田小屋の夕食は若い人向きに量が多いので満腹である。これに引き続き正月料理をたらふく食えば正月太りはお墨付きだな。
この夕方から雪が降り出した。雪は朝まで降り続き通常は朝一にメインゲレンデのファーストトラックが楽しみなのだがこの日は少し小屋で待機するほどだった。ゆっくり待って外にでた。
雪は結構激しく降っていた。またいつものようにメインゲレンデを滑り、メインゲレンデの奥隣にあるジャイアントコース(オフピステ)を何回か滑る。今日はコブ斜面にも雪が載っているのでカリカリのコブ斜面よりはるかに滑り易い。仲間の滑りの写真です。こうして一瞬を撮られるとなかなかその瞬間も板のいい位置に乗っているように見える人は少ない(後傾になっている)。とりわけオフピステの場合は姿勢を崩さずに滑るのは難しい。コブがあってもピステ斜面を滑るかのように降りる見本の先生はこのときいなかった。私も見られたものではないだろうがいち早く降って写真を撮る方で撮られる方でなくて良かった。いつもはテレマークスキーだが今回はアルペンスキー板を借りて滑った人がかなり上手にオフピステも滑っていたのには驚いた。
その後またみつまたゲレンデに遠征に出る。ここでもまた同じように適度なオフピステ斜面があるのでこれを楽しむ。
昼飯等休憩で立ち寄ったレストラン。
天気予報が悪いことは分かっていたが、28日は更に激しい吹雪となった。ファーストトラックはメインゲレンデの下半分しか開かなかった。それでも頑張って滑りに行きます。
かなり大変な状態ですが一応短いファーストトラックを何本か。
その後メインゲレンデ直ぐ横のオフピステに入る。一本目まだここには誰も入ってなかったからふかふかの新雪面だったのだが、ホワイトアウト状態で雪面の凹凸さえ良く分からず、私は吹き溜まりに突っ込むし、雪酔い状態になって気分が悪くなる人も出るくらいだった。深雪の中では(山スキー用の流れ止めは付けてないので)板が外れたりしたら探すのにえらい事になる。心配したが外れた人はいなかった。滑りの写真を撮るどころではなかった。
雪が酷いので少し休んで2本目か3本目かを滑る頃には少し状態が良くなったかな。しばらくはこのリフトしか開いてなくて混雑した。
まだこのオフピステを何本か滑る。
3日目ともなると皆さんいい位置に乗って頑張ってます。
そのうちメインゲレンデのトップまでリフトが動き出した。メインゲレンデトップからほぼファーストトラックで何本か滑る。
昼飯後ときおり日も射す天気になってきた。やはり明るいほうが足元も良く見え気持ちがいい。パノラマコース。
ジャイアントコース(オフピステ)
メインゲレンデ
スキーは今日まで。14時頃には切り上げて帰り支度。今度は担ぎ上げた荷を持って14:40頃から下山開始。下のゴンドラまで滑り降りて今年の忘年スキーも終わりです。
今年の忘年スキーは天気が悪かった。これはどうにも仕方がない。苗場スキー場へドラゴンドラで遠征することもこのスキーの楽しみの一つだがこれも出来なかった。まあしかしかぐら、みつまたのオフピステを含めいろいろな斜面を滑れたし初滑りとしてはそれなりだったでしょう。昨シーズン中は余りの少雪で山スキーを入れてもスキーが余り出来なかったので、今シーズンは沢山滑れることを期待しましょう。9名もの参加で楽しい忘年会でした。